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ドライブ中に戸惑わないために。“軌道敷内の交通ルール”をおさらい!

路面電車が運行している地域では、道路上を電車が通行するための「軌道敷(きどうしき)」が設けられています。周辺の交通ルールについては自動車教習所で必ず習いますが、みなさんはどれくらい覚えているでしょうか? 今回は、軌道敷のある道路での交通ルールについておさらいしていきます。

軌道敷とは?

軌道敷とは、道路上で路面電車が通行するために設けられた部分のこと。主に敷石や線によって示されており、そうでない場合はレールの幅に左右それぞれ0.61mを加えた部分のことを指します。

軌道敷内の交通ルール

軌道敷内の車の通行は原則禁止で、侵入して路面電車の通行を妨害すると「軌道敷内違反」となります。違反点数1点、反則金4000円(普通車・二輪車の場合)が課せられる場合もあるので注意しましょう。

車の通行を禁止している理由としては、レールの上は滑りやすいため路面電車は車よりも停止距離が長いこと、レールの上を走る路面電車は障害物を避けられないことなどが挙げられます。

ただし、例外として次のような場合は軌道敷内を車で通行可能です。

  • 右左折、横断、転回のために横切るとき
  • 「軌道敷内通行可」の標識で通行が認められているとき
  • 軌道敷の左側の部分の幅が、通行のために十分なものでないとき
  • 道路工事などによって、左側部分だけでは通行できないとき
  • 危険防止のためやむを得ないとき

なお、軌道敷内を通行しているときに後方から路面電車が近づいてきたら、すみやかに軌道敷外に出るか十分な距離を取り、路面電車の通行を妨げてはいけません。

また、停留所に路面電車が止まっているときは、乗り降りする人や道路を横断する人がなくなるまで電車の後方で車を停止させて待ちましょう。

安全地帯がある場合

路面電車のある道路には、利用客が乗り降りするための「安全地帯」が設けられていることがあります。

安全地帯がある場合、路面電車を乗り降りする人がいてもいなくても徐行すれば電車の横を通過可能です。安全地帯がない場合でも、乗り降りする人がおらず、電車との間に1.5メートル以上の間隔が取れるときは徐行して通過できます。

ちなみに、安全地帯の左側とその前後10メートル以内の部分、軌道敷内は駐停車禁止場所であることもお忘れなく。

普段、軌道敷のある道路を走る機会がないと、細かいルールを忘れてしまっているドライバーさんも少なくありません。お出掛け先で突然見つけても焦らないように、いま一度今回ご紹介したポイントをチェックしてみてくださいね。

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