車を運転する際にはさまざまな交通ルールを守る必要があります。そのうちの一つが道路標示。ドライバーなら一度は目にしたことがあるはずなのに、あまりピンとこない道路標示と聞いて思い当たるものがありませんか? 今回は、そんな道路標示とその意味をご紹介します。
目次
そもそも道路標示とは?
道路標示とは、道路交通に関する規則や指示を表すために路面に描かれるものです。道路に白や黄色で描かれた線や記号・文字などを思い浮かべていただくと、分かりやすいのではないでしょうか。
道路標示は、規則標示と指示標示の2種類に大別されます。規則標示とは特定の交通方法を指定または禁止する標示で、指示標示は特定の交通方法ができることや法令で決められた場所などを示す標示です。
このように、路面標示を無視したと推定される事故は、そうでない事故と比べて死亡率が高いということが数字に現れています。交通安全のためにも、道路標示を正しく理解して守ることは重要です。
わかります? “あの”道路標示の意味?
それでは、ドライブ中に一度は見たことがあると思われる、“あの”道路標示とその意味を解説します。
「白い逆三角形」=前方優先道路
この標示がある道路に交差する前方道路が優先道路であることを表します。つまり優先道路はこの標示がある道路ではなく、この標示がある道路と交差する道路である(この標示がある道路ではない)ことに注意が必要です。
前方優先道路の道路標示は三角形が1つの場合と2つの場合がありますが、三角形の個数に関係なく同じ意味を持ちます。優先道路に進入する際には、優先道路の進行を妨げないようにしましょう。
「白いひし形」=横断歩道又は自転車横断帯あり
この先に横断道路もしくは自転車横断帯があることを表します。一般的にこの標示は、横断歩道や自転車横断帯の50メートル前に1つ、さらにその先30メートル前にもう1つ標示されています。
車を運転している際にこの道路標示を認識したら、スピードを落として周囲をよく見るように心がけましょう。
「外枠が黄色、中枠が白の長方形」=安全地帯
この枠がある場所が安全地帯であることを示します。安全地帯とは、具体的には路面電車に乗車する乗客や道路の歩行者の安全を確保するためのスペース、つまり電停になっていることが多いです。このエリアには自動車は立ち入りや停止はできません。
ただし、実際には走行中の車から見ると、電停部分は乗車のために道路より一段高くなっていることも多く、道路に施された標示は見えず安全地帯の標識(青地に下向きの矢印)が目印になります。
楽しいドライブのために、道路標示の意味を理解してその指示に従い、安全運転に努めましょう。