町を細かい区域に分けるときの単位、「丁目」。住所や地名ではよく見かける言葉で、普段何気なく使っている方は多いと思いますが、国内には最大何丁目まであるかご存じですか? 今回は、「丁目」に関するトリビアをご紹介します。
最も大きい「○丁目」はどこにある?
現在、国内で最も大きい丁目は、北海道帯広市の「西19条南42丁目」。昭和38年に総務省(当時は自治省)が告示した「街区方式による住居表示の実施基準」では、“丁目の数はおおむね4・5丁目程度にとどめることが適当である”とされていますが、中にはこのように大きな数字の丁目も存在するようです。
また、北海道以外では、「京都府京都市東山区本町22丁目」も、大きい丁目の場所として知られています。東山区本町には「本町新5丁目」と「本町新6丁目」という場所もあるため、これらを含めると町内には計24個の丁目が存在することになります。
「0丁目」は存在する?
最大を知ったら、次に気になるのは最小。いまのところ、国内に「0丁目」という住所はありませんが、北海道上川郡当麻町には「当麻0丁目」というバス停が、北海道雨竜郡秩父別町には「秩父別零丁目」という踏切が存在します。1丁目という住所は、どこにでも存在しますね。
「丁目」と言わない街もある?
ちなみに、大阪府堺市(美原区以外)では、「丁目」の代わりに「丁」を使います。一説によると、大坂夏の陣で全焼した堺の街では、江戸時代に徳川家康によって碁盤の目のように細かく町割りされ、明治時代に町名をわかりやすくするために「丁」が使われるようになると、それが定着。いまもそのまま使われているという背景があるようです。堺市のWebサイトでは、昭和初期に「丁目」へ変更するかどうか、市議会で議論が起こりましたが、由緒のある「丁」に統一することとなった、というエピソードが紹介されています。
みなさんも、地図で「丁目」や「丁」を見つけたら、ぜひ思い出してみてくださいね。