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タイヤの処分はどこですればいい?判断基準や費用を解説

タイヤの処分はどこですればいい?判断基準や費用を解説
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タイヤは消耗品であり、定期的な交換が必要です。しかし、廃タイヤをどのように処分すべきか分からない方もいるかもしれません。

ゴムやワイヤなど異なる素材を組み合わせてつくられているタイヤは「適正処理困難物」に指定されており、通常のごみ収集には出せません。不法投棄すると「5年以下の懲役または1千万円以下の罰金(法人においては3億円以下の罰金)もしくはその両方」に処せられる場合があるので、正しい処分方法を知っておくことが重要です。

この記事では、処分すべきタイヤの見極め方と、処分方法について解説します。

タイヤの処分の判断基準

タイヤの寿命を判断するポイントとしては、以下の3つが挙げられます。

残り溝

まず1つはタイヤの溝の深さです。タイヤが摩耗して溝が浅くなると、クルマの操縦性能や安定性能が低下するほか、ウェット路面においてハイドロプレーニング現象が発生する危険性も高くなります。

残り溝の深さが1.6mmになるとタイヤの使用限界を知らせる「スリップサイン」が現れますが、可能であればこのサインが現れる前にタイヤを買い替える準備を始めることをおすすめします。

損傷の有無

タイヤの損傷の有無も重要なポイントです。代表的な損傷としては、タイヤの溝に沿ってひび割れる「グループクラック(溝割れ)」や、タイヤ側面が細かくひび割れる「チェッキング(ひび割れ)」、内部のコードが切れることで側面がコブのように膨れる「ピンチカット」、パンクしたまま走行を続けることでタイヤが過度に変形・発熱し内部のコードがバラバラになり、内面に大きなシワや削れが発生する「引きずり」などがあります。

いずれも放置すると走行中にバースト(破裂)を起こす原因になるので、溝が十分に残っていたとしてもすみやかに処分しましょう。

劣化の度合い

タイヤのゴムは経年劣化していきます。摩耗や損傷が見られなくても、劣化して硬くなったタイヤは乗り心地の悪化やグリップ力の低下などを引き起こす可能性があるので注意したいところです。

時期の目安としては、使用開始後5年経過したらタイヤ販売店などで点検を受け、製造後10年経過したら処分することをおすすめします。タイヤの製造時期の見分け方についてはこちらの記事でもご紹介しています。

タイヤホイールはどうする?

タイヤの処分はどこですればいい?判断基準や費用を解説

ホイールもタイヤと同様に適正処理困難物に分類されるため、通常のごみ収集では処分できません。ただし、自治体によっては粗大ごみの対象となるケースもあります。

カーショップやガソリンスタンドなどで有料で引き取ってもらう方法もありますが、ホイールの素材や種類によっては買い取り業者に買い取ってもらえることも。4本数万円程度の値がつくケースもめずらしくないので、お近くの業者に査定を依頼してみても良いかもしれません。

有料でタイヤを処分する方法

タイヤの処分はどこですればいい?判断基準や費用を解説

タイヤ処分にはいくつかの方法がありますが、まずは有料の方法を5つご紹介します。処分費用の目安は1本あたり数百円程度ですが、業者によって異なるのであらかじめ比較検討してみることをおすすめします。

タイヤ販売店やカー用品店で処分する方法

最も簡単なのが、タイヤ販売店やカー用品店で処分する方法です。新しいタイヤを購入した店舗で依頼すれば、交換作業のついでに引き取ってもらえるので、手間をかけたくない人にはぴったりの方法といえるでしょう。

ガソリンスタンドで処分する方法

また、お近くのガソリンスタンドに自分で持ち込むという方法もあります。タイヤ交換などのサービスを行っている店舗であればタイヤ処分にも対応している可能性が高いですが、全国どこでも引き受けてもらえるわけではないので、必ず事前にご確認ください。

カーディーラーで処分する方法

普段カーディーラーでタイヤ交換を行っている場合は、カーディーラーに処分を依頼しても良いでしょう。廃タイヤの処分のみは受け付けていない場合もあるので、事前に問い合わせることをおすすめします。

整備工場などで処分する方法

顔なじみの自動車整備工場があれば、そこで処分を依頼するのもおすすめです。ただし、整備工場が仲介業者となっている場合は、処分費用が相場よりも高くなったり、価格が変動しやすくなったりする可能性があることも覚えておきましょう。

不用品回収業者などで処分する方法

最後にご紹介するのが、不用品回収業者などに処分を依頼する方法です。出張費などの手数料が上乗せされるため、他の方法よりも処分費用が高くなる傾向がありますが、自宅まで取りに来てもらえるというメリットがあります。

ただし不用品回収業者のなかには、「無料とうたいながら高額な処分費用を請求する」「回収した不用品を不法投棄している」などの悪徳業者が存在するのも事実です。依頼する際は信頼できる業者かどうか十分に見極める必要があります。

無料でタイヤを処分する方法

ここまで有料の処分方法をご紹介してきましたが、タイヤの状態によっては無料で処分できる場合もあります。

リサイクルショップに持ち込む

比較的きれいなタイヤや人気メーカーのタイヤであれば、リサイクルショップに買い取ってもらえるかもしれません。買い取り可能の目安は7分山となっていることが多いですが、詳しい買い取り条件については各店舗にご確認ください。また、カー用品販売店によってはタイヤの下取りサービスを行っている店舗もあります。

まとめ

タイヤを処分するタイミングは、残り溝・損傷の有無・劣化度合いをチェックして判断する必要があります。廃タイヤの処分は、買い替えのタイミングで販売店に引き取ってもらうのが最も手軽な方法ですが、タイヤやホイールによっては買い取ってもらえる可能性もあります。適切なタイミングでタイヤ交換をして、安全運転に努めましょう。

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