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運転中の眠気覚まし!居眠り運転を防ぐには

運転中の眠気覚まし!居眠り運転を防ぐには
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「春眠暁を覚えず」という言葉があるように、春は心地よい眠気に誘われやすい季節。ドライブの際は「居眠り運転」にも要注意です。ON THE ROADでは以前、眠気対策のための昼寝のコツをご紹介しました。今回の記事では、運転中の眠気の原因や対策などについて解説します。

運転中に眠くなったときの対策

運転中に眠くなってしまったときは、すぐにでもクルマを止めて仮眠をとりたいところですが、状況によっては難しい場合もあります。ここではおすすめの眠気対策をいくつかご紹介します。

食べ物や飲み物

運転中の眠気覚まし!居眠り運転を防ぐには

最も手軽なのが、眠気解消効果が期待できる飲み物や食べ物をとる方法です。

たとえば「カフェイン」にはアデノシンという睡眠物質をブロックして眠気を覚ます効果があると言われています。カフェインを多く含む飲み物としては、玉露(160 mg)、コーヒー(60 mg)、紅茶(30 mg)、ウーロン茶(20 mg)などが挙げられます。
※()内は100mlあたりのカフェイン濃度。

また、噛むことで脳に刺激を与える「ガム」「おやつ昆布」「するめいか」や、ブドウ糖で疲労回復効果が期待できる「ラムネ」などのおやつを常備しておいてもよいでしょう。

ちなみに、大阪府立高津高校の生徒による「昼間における一番効果的な眠気覚ましの方法」という研究によると、5人の被験者に対して「ウーロン茶」「ラムネ」「ガム」の3種類の眠気覚ましを行ってもらったところ、「ガム」の目覚まし効果がもっとも高く、次いで「ラムネ」「ウーロン茶」の順だったそうです。

交感神経を優位にさせる働きかけ

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このほかにも、姿勢を変えたり、テンポの速い音楽を聴いたり、深呼吸をしたり、クルマを止めて体を動かしたり、ストレッチをしたりするのもおすすめです。人は交感神経が活性化すると「覚醒力」が高まるので、交感神経が優位になる働きかけを行うことで目を覚ますことができます。

なぜ運転中に眠くなるのか

ところで、高速道路を運転しているときに眠気を感じたことのあるドライバーさんは多いのではないでしょうか。実はこの現象には「高速道路催眠現象」という名前があります。高速道路は一般道よりも運転操作が単調で、速度や景色の変化も少ないことから、脳がリラックスして眠気を引き起こしやすいと言われています。高速道路を利用して長距離移動する際は適度に休憩をとりましょう。

また、そもそも居眠り運転の原因のほとんどは「疲労」と「睡眠不足」といわれています。疲れが残っていると感じるときは運転を控えることも大切です。

居眠り運転の罰金と点数

眠気に耐えきれずに居眠り運転をしてしまった場合、以下のいずれかの違反に問われる可能性があります。

安全運転義務違反

居眠り運転はほとんどの場合「安全運転義務違反」と見なされます。「違反点数2点」と「反則金9,000円(普通車の場合)」が科せられ、反則金を納めないと「3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金」の対象になります。

道路交通法第70条(安全運転の義務)の規定は以下の通りです。

車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。

「道路交通法」 第70条

なお、居眠り運転によって事故を起こして相手を死傷させたり現場から逃げたりすると違反点数はさらに跳ね上がり、免許停止や取り消しとなることもあります。

過労運転

居眠り運転の原因が「過労運転等」と判断された場合には、「違反点数25点(一発免許取り消し)」、「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」とさらに重い罰則が科せられます。この場合、薬の副作用による眠気も含まれるので、身近なケースとしては花粉症薬を服用している方などは特に注意が必要です。

道路交通法第66条(過労運転等の禁止)の規定は以下の通りです。

何人も、前条第一項に規定する場合のほか、過労、病気、薬物の影響その他の理由により、正常な運転ができないおそれがある状態で車両等を運転してはならない。

「道路交通法」 第66条

運転中に眠らないための対策

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居眠り運転を防ぐために日頃からできる対策もあります。十分な睡眠をとって身体を休めておくだけでなく、起床後に朝日を浴びて体内時計を整えたり、人間の生体リズムで眠気が発生しやすいとされる午後2時頃に20~30分程度の仮眠をとっておくのも有効です。

まとめ

運転中の居眠りはブレーキやハンドル操作といった危険回避ができないため、重大な事故につながりやすいと言われています。今回の記事では運転中の眠気対策をご紹介しましたが、どうしても眠気が取れないときは絶対に無理せず休憩をとるようにしてくださいね。

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