愛車を美しく保つために欠かせない「洗車」。クルマ好きなら、もちろん定期的にやってるよ!という方がほとんどかと思いますが、車体の下までしっかりお手入れしているという方は少ないのでは? 今回は、春のドライブ前に「下部洗浄」を行なうべき理由と、その方法をご紹介します。
「下部洗浄」をすべき理由
雪の多い地域ではスリップ事故を防ぐため、路面に凍結防止剤や融雪剤が散布されていることがあります。しかしこれらは原材料に塩化ナトリウムや塩化カルシウムなどが使われている場合が多く、クルマに付着したまま放置すると、「塩(えん)」が金属部分を腐食させるというデメリットがあるのです。路面との距離が近く、ボディのように塗装されていないクルマの下まわりは、凍結防止剤や融雪剤によって特にサビやすい部分。冬のドライブ後は、しっかり「下部洗浄」をしておきたいところですね。
コイン洗車場やガソリンスタンドで洗車のオプションを利用
下部洗浄を行なう上で最も手軽なのが、コイン洗車場やガソリンスタンドの洗車機で、下部洗浄のオプションを利用する方法。基本的に通常の洗車料金に、数百円程度の追加料金がかかりますが、自分で洗浄するよりもはるかに楽ちんです。また、場所によっては無料で下部洗浄が付いているところもあります。洗車事業者による「日本洗車連盟」が運営するサイト「洗車専科」では、下部洗浄対応スタンドを検索できますので、参考にしてみてください。
セルフ洗車派の方には、下部洗浄専用アイテムを
また、洗車はセルフ派という方には専用アイテムがおすすめ。普通の水道ホースでは車体の下部を流しにくく、洗い残しの原因になってしまうことがあるからです。下部洗浄が可能なアイテムは、手持ちの水道ホースに取り付けるタイプのほか、洗車以外にも活用できる高圧洗浄機など、さまざまなタイプが販売されているので好みに合わせて選んでみてください。ただし高圧洗浄機に関しては、一箇所に長時間当て続けることでパーツが破損したり、隙間に水が入り込んだりすることもあるので、使い方には十分注意しましょう。
サビをそのまま放置しておくと、クルマの買い取り価格などに大きく影響するだけでなく、最悪の場合パーツが破損し高額な修理費用がかかることもあります。雪道を走ることが多い場合は、シーズン前にカーショップやディーラーで「防サビ処理」を施しておくのも手ですよ。
春のドライブに出かける前に、ぜひ一度愛車の下部をチェック&洗浄してみてくださいね。