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運転中の眠気覚まし!眠気を防ぐ対策とは?

運転中の眠気覚まし!眠気を防ぐ対策とは?
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運転中に睡魔に襲われ、事故には至らなくてもヒヤッとした経験をもつドライバーさんは多いのではないでしょうか。ON THE ROADでは以前、眠気対策のための昼寝のコツをご紹介しました。今回の記事では、運転中の眠気の原因や対策などについて解説します。

運転中に眠くなったときの対策

まず、運転中に眠くなってしまったときにおすすめの対策をいくつかご紹介します。

クルマを停めて仮眠をとる

最も確実なのは、サービスエリアなどの安全な場所にクルマを停めて仮眠をとることです。15〜30分程度の仮眠で眠気を解消し、集中力を回復させることができます。30分以上の仮眠は眠りが深くなって逆効果になるので、短時間にとどめておくのがポイントです。

仮眠したあとは外に出て軽く体を動かしたり新鮮な空気を吸ったりして、体を目覚めさせてから運転しましょう。

食べ物や飲み物を摂る

運転中の眠気覚まし!眠気を防ぐ対策とは?

すぐに停車できない場合は、眠気解消効果が期待できる飲み物や食べ物を摂るという方法もあります。

たとえば「カフェイン」にはアデノシンという睡眠物質をブロックして眠気を覚ます効果があるといわれています。カフェインを多く含む飲み物としては、玉露(160 mg)、コーヒー(60 mg)、紅茶(30 mg)、ウーロン茶(20 mg)などが挙げられます。

※()内は100mlあたりのカフェイン濃度。

また、噛むことで脳に刺激を与える「ガム」「おやつ昆布」「するめいか」や、ブドウ糖で疲労回復効果が期待できる「ラムネ」などのおやつを常備しておいてもよいでしょう。

ちなみに、大阪府立高津高校の生徒による「昼間における一番効果的な眠気覚ましの方法」という研究によると、5人の被験者に対して「ウーロン茶」「ラムネ」「ガム」の3種類の眠気覚ましを行ってもらったところ、「ガム」の目覚まし効果が最も高く、次いで「ラムネ」「ウーロン茶」の順だったそうです。

交感神経を優位にさせる働きかけ

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このほかにも、姿勢を変えたり、テンポの速い音楽を聴いたり、深呼吸をしたり、クルマを停めて体を動かしたり、ストレッチをしたりするのもおすすめです。人は交感神経が活性化すると「覚醒力」が高まるので、交感神経が優位になる働きかけを行うと、目を覚ますことができます。

運転中に眠気を引き起こす体のリズム

運転中の眠気覚まし!眠気を防ぐ対策とは?

人間の体にはさまざまな生体リズムが存在し、それらが眠気に影響を与えています。これらのリズムを理解することで眠くなりやすい時間帯を予測でき、より効果的な対策ができるかもしれません。

概日リズム(約24時間周期)

概日(がいじつ)リズムは、約24時間周期で繰り返される生体リズムで、睡眠・覚醒のサイクルや体温などを調整しています。一般的に体内時計とも呼ばれます。
眠気と深い関係がある深部体温は夕方ごろにピークとなり、明け方に最も低くなるため、早朝は居眠り運転が起こりやすくなるといわれています。

概半日リズム(約12時間周期)

概半日リズムは、約12時間周期で繰り返される生体リズムです。昼食後の時間帯は明け方から約半日後であることから、眠気を感じやすいのは食事だけでなく、このリズムも影響していると考えられています。

超日リズム(約2時間周期)

上記のリズムのほかに、約2時間ごとに覚醒レベルが低下する傾向があります。これを超日リズムといいます。特に単調な環境下で顕著に現れるため、慣れた道路や高速道路などでの長距離運転では定期的な休憩が重要です。

居眠り運転の罰金と点数

眠気に耐えきれずに居眠り運転をしてしまった場合、以下のいずれかの違反に問われる可能性があります。

安全運転義務違反

居眠り運転はほとんどの場合「安全運転義務違反」と見なされます。「違反点数2点」と「反則金9,000円(普通車の場合)」が科せられ、反則金を納めないと「3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金」の対象になります。

道路交通法第70条(安全運転の義務)の規定は以下の通りです。

車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。

「道路交通法」 第70条

なお、居眠り運転によって事故を起こして相手を死傷させたり現場から逃げたりすると違反点数はさらに跳ね上がり、免許停止や取り消しとなることもあります。

過労運転

居眠り運転の原因が「過労運転等」と判断された場合には、「違反点数25点(一発免許取り消し)」、「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」とさらに重い罰則が科せられます。この場合、薬の副作用による眠気も含まれるので、身近なケースとしては花粉症薬を服用している方などは特に注意が必要です。

道路交通法第66条(過労運転等の禁止)の規定は以下の通りです。

何人も、前条第一項に規定する場合のほか、過労、病気、薬物の影響その他の理由により、正常な運転ができないおそれがある状態で車両等を運転してはならない。

「道路交通法」 第66条

運転中に眠気を引き起こさない対策

運転中の眠気覚まし!眠気を防ぐ対策とは?

居眠り運転を防ぐために日頃からできる対策もあります。

クルマに乗る前の対策

十分な睡眠をとって体を休めておくだけでなく、起床後に朝日を浴びて体内時計を整えたり、人間の生体リズムで眠気が発生しやすいとされる午後2時頃に20~30分程度の仮眠をとっておくのも有効です

クルマに用意しておくとよいモノ

ドライブの際は、眠気解消に効果的なガムや堅いせんべいなどのおやつを常備しておくと安心です。眠気覚ましに効果的なミント(ハッカ)などのアロマグッズを用意しておくのもよいでしょう。また、枕は仮眠時だけでなく緊急時にも役立ちます。

まとめ

運転中の居眠りはブレーキやハンドル操作といった危険回避ができないため、重大な事故につながりやすいといわれています。今回の記事では運転中の居眠り防止策をご紹介しましたが、どうしても眠気がとれないときは絶対に無理せず休憩をとるようにしてくださいね。

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