国内のいたるところに張り巡らされている「高速道路」。便利な交通手段として普段からよく利用しているドライバーさんも多いと思いますが、都内にとってもユニークな“高速道路”があるのをご存じでしょうか。
今回は、東京・銀座にある「東京高速道路」についてご紹介します。
「東京高速道路」とは?
東京高速道路(KK線)は、東京都中央区銀座8丁目付近から1丁目付近までを結ぶ自動車専用道路。銀座の戦後復興と渋滞緩和のため1951年に設立された「東京高速道路株式会社」が建設・運営しています。
首都高速都心環状線と八重洲線に接続しており、全長は約2kmと比較的短い道路です。
“高速”なのに最高速度は40km/h!
しかも無料!
高速道路(高速自動車国道)の最高速度が100km/h(普通自動車・速度指定のない区間に限る)であるのに対し、こちらの道路の最高速度は全線40km/h。名前に「高速道路」という言葉が入っていながら、実は全然“高速”ではないのです。利用する際は、スピードの出し過ぎにくれぐれも注意しましょう。
また、通行料金は無料で、建設・運営費は道路の高架下にあるビルの賃貸収益でまかなわれています。ビルは全部で14棟、レンタルスペースは約10万平方メートルにも及び、約400の店舗・オフィス・駐車場などが入居しています。
一般道とは違い、通行できない車両がある
なお、東京高速道路は、車両によっては利用できない場合もあるので注意が必要です。通行を禁止されている車両は以下の通り。
- 50cc以下のミニカー(定格出力0.6kw以下)
- 原動機付自転車
- 普通自動二輪車(125cc以下)
- 二人乗りの自動二輪車
- 特定中型貨物自動車(総重量8t以上11t未満 最大積載量5t以上6.5t未満)
- 特定中型乗用自動車(乗車定員11人~29人)※マイクロバスを含む
- 大型貨物自動車
- 大型乗用自動車(一部除く)
首都高ユーザーなら気付かないうちに走っていたこともあるかもしれない「東京高速道路」。お近くをドライブする際には、ぜひ思い出してみてくださいね。