免許証に記録された“本籍地”は、スマホアプリで確認できるって知ってました?
- トリビア
- 2019.03.082022.02.03Update
パスポートの申請や婚姻届の提出、遺産相続など、大事な場面で何かと必要になる戸籍謄本。基本的に本籍地のある役所に請求することになるので、もし自分の本籍地を忘れてしまったとき、免許証を見れば大丈夫…と思ったら、いまの運転免許証には本籍地が載っていない! そんなときのために、運転免許証を使って本籍地をチェックする方法を紹介します。
目次
現在は免許証のICチップ内に保存されている本籍地
以前は運転免許証の表面に記載されていた本籍地。道路交通法施行規則の一部改正により、2007年から順次運転免許証がICカード化されたことによって、本籍欄は空欄になりました。運転免許証を光に透かしてみると、顔写真の左側あたりに四角いICチップが確認できます。本籍はこのICチップ内に保存され、表面からは見ることができなくなったのです。
無料のスマホアプリを活用すればチェック可能
ICチップ内に保存された本籍は、NFC(近距離無線通信)機能のあるスマートフォンとアプリを使用すれば無料で確認できます。Androidなら「IC運転免許証リーダー」(Android 4.0以上)、iOSなら「IDリーダー」(iPhone8以降/iOS13.0以降に対応)というアプリがあるので、お使いの端末に応じてダウンロードしてみてください。
ただし、確認には免許更新・登録時に設定した2種類の暗証番号(4桁)が必要になります。1種類の入力では、ICチップに記録された氏名、生年月日、免許証交付年月日、有効期間、免許の種類、免許証番号のみ確認でき、2種類両方入力することで本籍地と顔写真も確認できます。
暗証番号を3回間違えたら…
なお、暗証番号の入力を3回間違えると、ICチップの読み取りができなくなります。読み取れなくなってしまったときは、各試験場や各免許センター、各警察署に免許証を持参して復旧してもらうことになるので気をつけましょう。暗証番号を忘れてしまった場合も同じく、各試験場や各免許センター、各警察署で照会する必要があります。暗証番号は次回の免許証交付時まで変更できないので、注意してください。
スマホでICカードを読み取れないときは…
お手持ちのスマートフォンが免許証読み取りに対応していない場合は、主に2つの方法で本籍地を調べられます。
1はお近くの警察署などに免許証を持参して調べる方法。警察署や運転免許センターに設置されている確認端末でICチップを読み取り暗証番号を入力すれば本籍情報等を確認できるほか、印刷も可能です。ただし利用時間は場所によって異なり、確認端末を設置していない警察署もあるので、必ず事前にご確認ください。
そしてもう1つは、今お住まいの市区町村(住民登録地)の役所などで「住民票の写し」を請求する方法。申請書類に本籍地・筆頭者を記載するかどうかの欄があるので、記載する方に必ずチェックしておきましょう。市区町村によっては、マイナンバーカードや住基カードを利用して、コンビニなどのマルチコピー機で取得できる場合もあります。いずれの場合も、住民票の写しの請求には1通ごとに手数料がかかるのでご注意を。
なお、もし保管してあれば「本籍地が記載された古い免許証」で確認するという方法もあります。
運転免許証・マイナンバーカードは2024年度末に一本化へ
運転免許証のICカード化に続き、現在は運転免許証のデジタル化に向けた準備が進められています。2024年度末には運転免許証とマイナンバーカードの一本化が予定されており、これによって住所変更の手続きが自治体窓口だけで済むなど、免許に関する手続きの手間が省けるようになりそうです。
2021年7月時点では交付率が3割程度にとどまっているマイナンバーカードですが、持っていない方はこれを機に取得してみてもいいかもしれませんね。