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通行時はいつも以上に慎重に。2017年の事故件数ワースト交差点

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クルマや自転車、歩行者など多くの人々が行き交う「交差点」は、道路の中で特に事故が起きやすい場所。実際に、平成29年(2017年)に起きた交通事故の約54.1%は交差点か交差点付近で発生しています。
今回は日本損害保険協会が発表したデータをもとに、「平成29年全国で最も事故が多かった交差点ワースト3」とその特徴、そして、交差点事故を防ぐポイントをまとめてご紹介します。

1位は「江平五差路交差点(宮崎)」と「新二又瀬橋交差点(福岡)」

平成29年に、全国で最も事故件数が多かった交差点は、宮崎県宮崎市にある「江平五差路交差点」と福岡県福岡市にある「新二又瀬橋交差点」。2017年中の事故発生件数は、どちらも20件となっています。

江平五差路交差点は、国道10号と3つの市道が交わる五差路交差点。大きく屈曲しており、昼夜問わず交通量が多いのが特徴です。

新二又瀬橋交差点は十字路ではあるものの、交わる国道3号「博多バイパス」と県道はどちらも車線数が多く、面積が広いのが特徴です。交通量は多いですが車線数が多いため比較的スムーズにクルマが流れています。

3位は「熊野町交差点(東京)」と「新名爪交差点(宮崎)」

次に事故が多かった交差点は、東京都板橋区にある「熊野町交差点」と宮崎県宮崎市にある「新名爪交差点」で、同率3位。2017年中の事故発生件数はどちらも19件。内訳は、熊野町交差点が重傷事故1件と軽傷事故18件、新名爪交差点が軽傷事故19件となっています。

熊野町交差点は、山手通りと川越街道が交わる四差路交差点で、山手通りの中央を走るアンダーパス(本線)の上部に首都高速5号線が走っているのが特徴。高速道路の支柱がドライバーの視界を妨げている可能性があります。

新名爪交差点は、国道10号と国道219号が交わる四差路交差点。渋滞が多い交差点として知られ、2017年に起こった事故のほとんどは追突事故となっています。

交差点事故を未然に防ぐために

事故多発交差点で起こる人身事故のほとんどは、「追突事故」「右折時事故」「左折時事故」の3パターン。

交差点付近を走行するときは、安全な速度と車間距離を保ち、しっかりと前車の動きを確認して追突事故を防ぎましょう。自分のペースではなく、常に前車のペースに合わせる意識を持っておくのが大切です。
右折時は、対向車が優先であることを常に意識しましょう。対向車が譲ってくれたときは、その陰から進行してきた自動車や二輪車と衝突するケースが多いのでご注意を。曲がる際には、横断歩道付近の歩行者や自転車の存在も忘れず確認します。

左折時は、横断歩道上の歩行者や自転車が優先になるため、前車が急停止する場合があることを常に意識しておきましょう。曲がる際には、必ず左後方を振り返って「巻き込み確認」するのをお忘れなく。特に自転車は歩行者よりもスピードが速いので注意が必要です。

なお、今回参考にした日本損害保険協会の「全国交通事故多発交差点マップ」では、都道府県別の事故多発交差点ワースト5も公開されています。各都道府県の事故発生状況や各交差点での事故予防策なども詳しく紹介されているので、ぜひ一度お住まいの地域のデータに目を通してみてくださいね。

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