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大雪シーズンに備えて、除雪機や除雪車に必要な免許・資格は?自治体の補助も

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近年では、2018年に各地で記録的な大雪が記録されるなど数年に1度の頻度で全国的な大雪に見舞われています。大雪の年は特に、雪下ろしや雪かきを行う際には、安全と体調に配慮しながら行っていただきたいと思います。その除雪作業に欠かせない「除雪機」や「除雪車」を使ううえでの資格についてご存知でしょうか? 種類・使用場所別に解説します。

小型除雪機の使用(私有地の場合)

ハンドガイド(手押し)式の小型除雪機は、自宅周りや駐車場などの私有地での使用であれば免許や資格は必要ありません。ただ、誰でも扱えるという手軽さの反面、不注意による事故も発生しています。

事故情報データバンク(2009年9月~2012年11月登録分)によると、除雪機による事故は、約3年間で32件。「オーガ(回転刃)に巻き込まれる」「除雪機にひかれる」などのトラブルが起こっていたそうです。そのうち8件が死亡事故とのこと。

また消費者庁の公表資料では、手を離すと自動的に除雪機が停止する「デッドマンクラッチ(安全装置)」の無効化による事故が多く、投雪口に手を突っこんで負傷する事故が最も多いというデータもあります。

シーズン前には必ず点検し、運転中には決してデッドマンクラッチを器具で固定するなどして無効化することは絶対に行わないように心がけましょう。また走行する方向に、人やペットがいないか十分に確認を行うことも大切です。

小型除雪機の使用(公道の場合)

地域ごとに運転資格基準は少しずつ異なりますが、基本的に小型の除雪機でも公道で使用する場合は「除雪講習」の修了が必要です。講習は各地域で行なわれており、開催時期もそれぞれ異なるのでシーズン前に調べておきましょう。

ちなみに、地域によっては小型除雪機の購入に「補助金制度」を設けている場合があります。ほとんどは町内会などの団体が対象ですが、地域によっては個人を対象にしているところもあります。例えば、山形県村山市では要件を満たす市内在住の個人を対象として、5万円を限度として家庭用小型除雪機の購入経費の10 分の1までを補助する制度を導入しています。購入を考えている方は、一度お住まいの自治体等に確認してみましょう。

除雪車を運転する場合

また、道路の除雪などに使用する大型の除雪車を運転・使用する場合は、大型・大型特殊免許の取得と規定の運転経験、日本建設機械施工協会などが開催している「除雪講習」の修了が必要です(一部の小型車は普通免許でも運転可能)。

必要な運転経験年数などは地域ごとに異なるので、もし運転する必要が生じることがありそうなら、事前に各地域で定められた資格基準を確認してみましょう。

近年は、雪国ではない地域でも大雪に見舞われるなんてこともめずらしくありません。また、雪国へ急に引越したときのために、頭の片隅に入れておくと、役立つかもしれません。

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