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仮免許証の有効期限とは?もし切れてしまったらどうする?

仮免許証の有効期限とは?もし切れてしまったらどうする?
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運転免許取得を目指す方にとって重要な節目となるのが仮免許証の取得です。しかし、仮免許証には有効期限があることをご存じでしょうか。

今回は、仮免許証の有効期限について詳しく解説し、万が一期限が切れてしまった場合の対処法についてもお伝えします。

仮免許証とは

仮免許証の有効期限とは?もし切れてしまったらどうする?

仮免許証は正式名称を「仮運転免許証」といい、道路交通法第87条に基づいて定められた免許の一種です。初心者が運転スキルを身に着けるには、自動車教習所内のコースだけでは不十分なため、公道で運転を練習するために必要となります。

仮免許証の取得方法

仮免許証を取得する方法は主に2つあります。

まず1つは、指定自動車教習所に通学し、第1段階の教習を修了後に修了検定(技能試験)に合格し、それから仮免許学科試験に合格する方法です。これが最も一般的な取得方法となっています。

2つめは、指定自動車教習所を利用せずに運転免許試験場で直接仮免許試験を受験する方法(いわゆる一発試験)です。この場合、運転免許センターや運転免許試験場で技能試験と学科試験を受験し(二輪・大型特殊・第二種免許があれば学科試験免除)、合格すれば仮免許証が交付されます。

仮免許証でできること

仮免許証を取得すると、以下の条件を満たした上で公道での運転練習が可能になります。

  • 練習目的での運転
    ドライブなどの私的利用をした場合は「無免許運転」と見なされ、違反点数25点、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
  • 有資格者の同乗
    運転する車種に応じた第1種免許を3年以上保有している方、または第2種免許保有者、指定自動車教習所の指導員などが助手席に同乗する必要があります。
  • 仮免許証の携帯
    運転時は必ず仮免許証を携帯しなければなりません。有資格者が同乗しなかった場合や仮免許証不携帯の場合、「仮免許運転違反」として違反点数12点、6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
  • 仮免許練習標識の表示
    車両の前後に「仮免許 練習中」と記載された標識(白地に黒文字、縦17cm以上×横30cm以上)を地上0.4m以上1.2m以下の見やすい位置に取り付ける必要があります。表示しなかった場合、「仮免許練習標識表示義務違反」として違反点数1点、反則金6,000円(普通車の場合)、5万円以下の罰金が科せられる可能性があります。

なお、高速道路や自動車専用道路など、交通量の多い道路での練習は原則として禁止されています(指定自動車教習所での高速教習を除く)。練習中に酒酔い運転などの違反行為をしたり、事故を起こしたりした場合は仮免許の取り消し処分を受けることもあるので注意しましょう。

仮免許に関する期限は2つ

仮免許証の有効期限とは?もし切れてしまったらどうする?

仮免許に関しては、知っておくべき重要な期限が2つあります。

仮免許証の有効期限は6カ月

仮免許証そのものの有効期限は、合格した日から起算して6カ月間です。この期間内に本免許試験に合格するか、指定自動車教習所の卒業検定に合格する必要があります。

指定自動車教習所に通っている場合、仮免許証取得後は第2段階の教習に進み、学科教習16時限、技能教習19時限を受講することになります。順調に進めば6カ月という期間は十分ですが、教習の予約が取りにくい時期や、検定に不合格になって再受験が必要になった場合などは注意が必要です。

仮免許学科試験の有効期限は3カ月

また、指定自動車教習所で修了検定(技能試験)に合格した後、仮免許学科試験を受験できる期間は3カ月間に限られています。修了検定合格から3カ月以内に学科試験に合格しなければ、再度修了検定から受け直す必要があります。

学科試験の合格ラインは50問中45問以上の正解で、交通ルールや標識に関する問題が出題されるため、しっかりとした学習が必要です。3カ月という期間は十分に思えますが、試験対策を後回しにしていると意外にあっという間に過ぎてしまいます。

仮免許証の有効期限が切れてしまったら

仮免許証の有効期限とは?もし切れてしまったらどうする?

万が一、仮免許証が失効してしまった場合でも、状況によっては対処法があります。

教習期限内なら受け直しが可能

指定自動車教習所の教習には、入校手続き後最初の教習を受けた日から9カ月という全体の有効期限があります。仮免許証の6カ月の有効期限が切れてしまったとしても、この9カ月の教習期限内であれば、修了検定と仮免許学科試験を受け直すことが可能です。

ただし、仮免許証を再取得した時点で教習期限までの残り時間は短くなっているため、計画的に教習を進める必要があります。第2段階の教習や卒業検定もすべて教習期限内に完了させなければならないため、スケジュール管理が重要になります。

教習期限内に修了できるか確認

仮免許証の有効期限が切れそうな場合は、まず教習所のスタッフに相談し、残りの教習期限内にすべての課程を修了できるかどうかを確認しましょう。難しければ、ひとまず仮免許証を取得し直して「仮免許持ち」の状態で再入校するという方法もあります。その場合は第2段階からの教習となり、費用や時間を節約できる可能性があります。合宿免許であれば最短1週間程度での卒業も可能なので、短期集中で免許を取得したい方におすすめです。教習所によって手続きや費用が異なる場合もあるので、事前にご確認ください。

まとめ

仮免許証には6カ月の有効期限があり、仮免許学科試験には3カ月の受験期限があることを理解しておくことが大切です。これらの期限を意識してスケジュールを立て、計画的に教習を進めることで、スムーズな免許取得が可能になります。

何らかの理由で有効期間を過ぎてしまった場合でも、教習の全体期限内であれば再挑戦の機会があります。期限が迫っている場合は、ひとりで悩まずに教習所や自動車学校のスタッフに相談し、最適な対処法を見つけていきましょう。

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