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車のショックアブソーバー(ダンパー)とは?寿命や交換費用についても解説!

車のショックアブソーバー(ダンパー)とは?寿命や交換費用についても解説!
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クルマの走行性能や乗り心地を大きく左右する要素の1つに「ショックアブソーバー(ダンパー)」があります。今回の記事では、ショックアブソーバーのはたらきやメンテナンスについて詳しく解説します。

ショックアブソーバー(ダンパー)とは

現代の乗用車では、主に筒型のショックアブソーバーが使用されています。

主に市販車で使用される「複筒式」は二重構造になっており、比較的頑丈で路面の変化に強いのが特徴です。一方、スポーツカー向けに採用される「単筒式」はシンプルで手を加えやすく、放熱性に優れているのが特徴です。

ショックアブソーバーにはオイルとガス(空気)が封入されており、このオイルがピストンの動きに抵抗して衝撃を吸収し、「減衰力」として機能します。

車高調とショックアブソーバーの違い

車のショックアブソーバー(ダンパー)とは?寿命や交換費用についても解説!

ショックアブソーバーは、車高調整式サスペンション(通称:車高調)を構成するパーツの1つです。

車高調はその名のとおり車高の調整をするのがメインの用途で、「Cリング式」「ネジ式」「全長調整式(フルタップ式)」など種類によって調整方法や特長は異なります。

ショックアブソーバーは、クルマの乗り心地や制動、操縦性に大きく影響します。

ショックアブソーバーの役割

ショックアブソーバーには、サスペンションを構成するスプリングの揺れ(路面の凹凸や振動)を吸収する役割があります。それによって、主に以下の3つの効果があります。

乗り心地の向上

スプリングの揺れを抑えることで車体を安定させ、長時間のドライブでも疲れにくい快適な乗り心地を実現します。

ブレーキ性能の向上

ブレーキ時、荷重が前輪にかかって車両のフロント部分が沈み込むのを抑えます。タイヤの接地性を高め、制動力がアップします。

コーナリングがスムーズに

カーブを曲がるときに車体が外側に傾く力を抑えて車体を安定させることで、コーナリングがスムーズになります。

ショックアブソーバーの寿命は

車のショックアブソーバー(ダンパー)とは?寿命や交換費用についても解説!

ショックアブソーバーは、クルマの走行距離や経年とともに徐々に劣化していくパーツです。山道や雪道など、過酷な環境の走行が多い場合は劣化しやすくなります。性能が低下すると、上に紹介した効果が得られなくなるため、適切なタイミングでの交換が重要です。

劣化や交換のサイン

走行状況やメーカーなどによって交換時期は異なりますが、トヨタでは「新車から5年間または10万km走行時点のいずれかの早い方」が保証期間となっています。愛車のメーカーのWebサイトなどから補償内容を確認しておきましょう。

保証期間や走行距離に満たない場合でも、ショックアブソーバー内に封入されたオイルやガスが漏れたり、異音や不安定な挙動が感じられたりした場合は、すぐにお近くの整備工場やディーラーにご相談ください。

交換にかかる費用の目安

保証期間内で条件に当てはまれば、無料で補償修理を受けられます。ショックアブソーバーの部品代の目安は1本あたり1万円~2万円程度ですが、サスペンションの構成部品をまとめて交換するとなると、工賃を含めて10~20万円程度になることもあります。

まとめ

目立たないパーツでありながら、実はとても大きな役割を担っているショックアブソーバー。定期的な点検や交換で最適な状態に保つことが、安全・快適なドライブのカギとなります。

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