ロードサービスといえば「JAF」が有名ですが、このほかにも「JRS」や、保険会社付帯のものなど、いくつかの選択肢があります。どれに加入すれば良いかわからない方のために、今回の記事では各サービスの費用や内容をまとめてご紹介します。
JAFのロードサービス
1963年設立の日本自動車連盟(JAPAN AUTOMOBILE FEDERATION)は、英語の頭文字をとった「JAF」の略称で親しまれています。現在2,000万人以上(※)の会員数を抱え、ロードサービス事業以外に、災害時の特別支援隊派遣、地域防災訓練への参画なども行っています。
JAFの個人会員の入会金+年会費は6,000円(入会金4,000円、年会費2,000円)。会員は、バッテリー上がり・パンク・燃料切れ(燃料代は実費)・キー閉じ込みなどの一般的なトラブルの救援に加えて、他社では対象外となる場合が多い雪道・泥道でのスタックの救援や、異音・異臭点検なども無料で受けられるのが大きなポイントです。また、会員証を提示すれば飲食店やガソリンスタンドなどの提携施設での優待も受けられます。
マイカー以外での利用も可能なので、複数台所有している方にもおすすめです。
※2022年12月末時点での個人・家族・法人会員の合計。
JRSのロードサービス
1996年に設立され、その翌年からロードサービス事業を行っている日本ロードサービス株式会社(JAPAN ROAD SERVICE)(通称:「JRS」)。拠点数は全国約9,600カ所とJAFよりも多く、入会金は0円、年会費は1,800円となっています。
JRSの会員は、バッテリー上がり・パンク・燃料切れ(燃料代は実費)・キー閉じ込みなどの救援が無料になるのに加えて、クルマで帰れなくなった場合のレンタカー手配や帰宅・宿泊費用の支払いといったアフターフォローも備えているというメリットがあります。
こちらもJAFと同様、マイカー以外での利用が可能です。
「タイムズクラブ」の会員制ロードサービス
駐車場やカーシェアリングなどを運営するタイムズは、無料の会員サービス「タイムズクラブ」のオプションとして、「タイムズロードサービス(会員制)」を提供しています。入会費は330円で、月額220円と月単位で料金を支払えるのが特徴です。
こちらの会員特典は、ロードサービスが優待価格で利用できるというもの。例えばスペアタイヤ交換なら、一般料金の1万3,200円から優待価格の1万1,000円(税込。日中8時~20時の場合。夜間は+2,200円)になります。
専用のGPS対応アプリでロードサービスの出動を依頼することも可能です。
自動車保険のロードサービス
また、多くの自動車保険にもロードサービスが付帯しており、バッテリー上がり・パンク・燃料切れ・キー閉じ込みなど一通りの救援サービスを受けられるようになっています。利用回数の制限や、けん引可能距離、帰宅・宿泊費用のサービスの有無などは保険会社によって異なるので、詳細は各社にご確認ください。
保険を使用するような故障が発生しない限り、ロードサービスを利用しても等級が下がることはありません。ただし覚えておきたいのが、こちらはあくまでも保険契約車両に付いているサービスだということ。レンタカーや友人・会社の車両など複数のクルマを運転する機会が多い方は、上でご紹介したロードサービスに別途加入しておくと安心です。反対に、マイカーのみの運転で頻繁に乗らないということであれば保険会社付帯のものだけで十分でしょう。
ロードサービスに未加入であっても、有料で救援サービスを受けることは可能です。例えばJAFの場合、一般道での救援には基本料・作業料・けん引料・部品/油脂/燃料代がそれぞれかかります。高速道路での救援には、上の料金に加えて高速料金もかかります。
ご自身の運転スタイルに合ったロードサービスに入会しておくことで、もしものときの出費を抑えられるかもしれません。加入を検討している方の参考になれば幸いです。