ON THE ROAD
TOYO TIRES

ノーマルタイヤで雪道は走行可能?違反?

ノーマルタイヤで雪道走行は違反!罰則についても解説
heart

スタッドレスタイヤに履き替える前に、突発的な大雪! こういう時にノーマルタイヤのままで走行してもいいの?と悩む方もおられるのでは? 今回の記事では、ノーマルタイヤで雪道走行ができるのかどうかについてご紹介します。

ノーマルタイヤで雪道走行は「安全運転義務違反」!

沖縄県以外の都道府県の公安委員会が定めた道路交通法施行細則(または道路交通規則)では、積雪・凍結時は冬用タイヤやタイヤチェーンなどの「滑り止め措置」をとることが義務付けられています。つまり、ノーマルタイヤでの雪道走行は法令違反となります。タイヤの摩耗状態や二輪への適用など、細かい違反基準は地域によって異なるので、日本自動車タイヤ協会のWebサイトで公開されている各都道府県の積雪、凍結時の防滑措置一覧を確認して、お住まいの地域のルールを一度チェックしておきましょう。

違反した場合、大型車なら7000円、普通車・自動二輪車なら6000円、原動機付自転車なら5000円の反則金が適用されます。
(※茨城・栃木・埼玉・神奈川など、二輪が適用外になっている地域もあります)

ただし沖縄県はのぞく

前述のとおり、上記のルールは沖縄県のみ適用外となっています。沖縄県で過去に雪が観測されたのは、1977年と2016年のたった2回です。

タイヤは早めに履き替えを

ノーマルタイヤで雪道は走行可能?違反?

急な降雪に慌てないためにも、クルマの冬支度はなるべく早めに済ませておくと安心です。次の項目からは「スタッドレスタイヤ」と「タイヤチェーン」について、注意したいポイントをそれぞれ解説します。

スタッドレスタイヤ

冬道対策の定番と言えばスタッドレスタイヤ。交換をプロに頼む場合、雪予報が出てからの履き替えは非常に混雑します。そこで履き替えタイミングの目安となるのが「初雪時期」です。初雪の平年日は札幌で10月28日ごろ、東京では1月3日ごろ、大阪で12月22日ごろと地域によって違います。気象庁のサイトなどから、お住まいの地域の初雪情報をチェックして参考にしてみてください。

また、スタッドレスタイヤには、どのメーカーのものでも側面に「STUDLESS」という表記があります。交換の際は必ずこの表記を確認したうえで、溝が十分残っているか、ひび割れがないか、ゴムが硬くなっていないかなどもチェックしてから装着しましょう。経年劣化で硬化したタイヤはグリップ力が低下するため、本来の氷雪路面での性能を発揮できなくなります。また、新品のスタッドレスタイヤに取り換える場合も、本来の性能を発揮させるためには「タイヤの皮むき」と呼ばれる慣らし運転が必要です。早めの準備を心がけましょう。

タイヤチェーン

ノーマルタイヤで雪道は走行可能?違反?

ノーマルタイヤでも、タイヤチェーンを装着すれば雪道を走ることができます。チェーンは主に「金属製」と「非金属製(ゴムチェーン・ウレタンチェーン・布製)」の2種類に分かれ、それぞれメリット・デメリットがあるので使用環境にあわせて選んでみてください。

なお、大雪時などに「チェーン規制」が実施された場合は、スタッドレスタイヤを履いていてもチェーンの装着が必要になるのでご注意ください。

氷雪路面の運転で注意すること

「冬タイヤやチェーンを装着しているから大丈夫!」という油断も禁物です。凍結路(アイスバーン)でのスリップや積雪路でのスタックを防ぐために、急ブレーキ・急ハンドル・急発進など「急」のつく動作は避け、車間距離を多めにとるなど、いつも以上に慎重な運転を心がけましょう。さらに雪による立ち往生に備えて、スコップや防寒具、非常食、充電池などのアイテムも備えておくと安心ですよ。

ノーマルタイヤでの雪道運転は事故の危険性が高まるだけでなく、ほとんどの地域で法令違反となります。お出掛け前には必ず気象情報や路面状況を確認し、タイヤを履き替える前に積雪や凍結があった場合は絶対に運転しないようにしてくださいね。

pagetop