クルマの乗り心地を大きく左右する、車内の空気。カーエアコンや窓などを上手に扱うことで、車内を効率よく換気できます。今回は、車内換気をする際に気をつけたいポイントを目的別にご紹介します。
換気のコツを知って、効率的に車内温度を下げよう
夏場の駐車時、特に気になるのが車内の熱気。JAFの実験によると、炎天下で閉めきった車両(黒色)の車内温度は駐車後わずか30分で約45℃まで上昇し、最高温度は57℃を記録。さらにダッシュボードの上はなんと79℃にまで上昇しています。
車内温度を下げる方法といえばまずカーエアコンを思い浮かべる方も多いと思いますが、使い方にはちょっとしたコツがあります。JAFの行った別の実験によれば、クルマの窓を全開にしてからエアコンを外気導入にして走り出し、車内の熱気を出したところで窓を閉め、内気循環に切り替えるという方法が、最も効率的に車内温度を下げられるそうです。毎年のことなので覚えておいて損はなさそうですね。
車内のニオイが気になるときの換気方法
食べ物やたばこ、体臭などのニオイが車内にこもって気になるときは、カーエアコンの外気導入を使えば空気の入れ替えができます。ただし、この方法はトンネル内など外気が汚れている場所では逆効果となってしまうので注意が必要です。
また、カーエアコンの送風口から出てくるイヤなニオイも、駐車時に外気導入にしておくことである程度抑えられますが、このニオイはエアコン内に取り込まれたホコリや雑菌などが主な原因になっているので、根本的な解決にはエアコンのクリーニングが必要です。気になる方はお近くのカーディーラーなどに相談してみてください。
ちなみに、車内に落ちている食べカスやシートに染み付いた汗などもニオイの発生の原因になるため、拭き掃除や掃除機をかけるなどして、日頃から車内を清潔に保っておくのも対策につながります。内装に染み付いたタバコのニオイには、スチームタイプの消臭剤もおすすめですよ。
なお、長期間クルマに乗らずに駐車しておくときは、数日に一度ドアを開閉し、車内の空気を入れ替えておくとニオイが気になりにくくなります。
今回ご紹介したポイントを、快適な車内環境づくりにぜひ役立ててみてくださいね。