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ジャンプスタートとは?バッテリーが上がった際の正しいやり方を解説!

ジャンプスタートとは?バッテリーが上がった際の正しいやり方を解説!
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冷たい冬の朝、エンジンをかけようとしたらバッテリーが上がってしまった……そんな状況に陥った経験はありませんか? そこで役立つのが「ジャンプスタート(ジャンピングスタート)」です。

今回の記事では、ジャンプスタートの基本から、正しい手順と注意点、エンジンがかからない場合の対処法まで、しっかり解説します。

ジャンプスタートとは?

エンジンの始動には電気が必要です。バッテリー上がりを起こしたクルマが、ほかのクルマから一時的に電気を分けてもらってエンジンを始動させる方法を、ジャンプスタートといいます。

ジャンプスタートに必要なもの

ジャンプスタートとは?バッテリーが上がった際の正しいやり方を解説!

ジャンプスタートを行うには、電気を分けるクルマと故障したクルマのバッテリーをつなぐための「ブースターケーブル」が必要です。

ブースターケーブルは赤(+)と黒(-)の2本からなる専用のケーブルで、製品によって流せる最大の電流量(=許容電流値)が決まっています。クルマが必要とする電流値よりも高い許容電流値のケーブルは問題なく使用できますが、反対に電流値が低すぎるケーブルを使用すると発火や故障などの危険性があるので注意しましょう。

お使いのクルマに合ったブースターケーブルをあらかじめ見つけておき、いざというときのために車内に常備しておくことをおすすめします。

ジャンプスタートの正しい手順

ジャンプスタートを行う際は、ブースターケーブル本体に破損や断線などの異常がないかを必ず確認したうえで、以下の7つの手順に沿って作業します。

  • 電気を分ける救援車を故障車に近づけ、エンジンを切ってボンネットを開けておきます。
  • ブースターケーブルの赤いケーブルの片方を故障車のプラス(+)端子に取り付けます。
  • 赤いケーブルのもう片方を救援車のプラス(+)端子に取り付けます。
  • ブースターケーブルの黒いケーブルの片方を救援車のマイナス(-)端子に取り付けます。
  • 黒いケーブルのもう片方を故障車のエンジンの金属部分などに取り付けます。
  • 救援車のエンジンをかけ、故障車のバッテリーが充電されるまで待った後、故障車のエンジンをかけます。
  • 故障車のエンジンがかかったら、ブースターケーブルをつないだときとは逆の順序で取り外します。

ジャンプスタートを行う際の注意点

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ジャンプスタートを行うときに注意したいポイントは主に以下の4つです。

ブースターケーブルのつなぐ順番

ブースターケーブルをつなぐときは、正しい順番を必ず守りましょう。バッテリー上がりを起こしたクルマの方から「赤プラプラ、黒マイマイ」と覚えておくと安心です。順番を誤ると火花が発生し、バッテリーから出るガスに引火して重大な事故につながる危険性があります。

救援車として使えないクルマがある

ジャンプスタートを行う際は、故障車と救援車が同じ電圧である必要があります。高圧バッテリーを搭載しているトラックなどの車両(24V)は、一般的な普通乗用車(12V)の救援には使用できないので注意しましょう。

HV(ハイブリッド車)やEV(電気自動車)も基本的に救援車として使えませんが、反対にHV・EV側のバッテリーが上がった場合はエンジン車からのジャンプスタートが可能な場合もあります。ただしこれは補機類用バッテリーが上がった場合のことで、モーター駆動用バッテリーが上がった場合は高電圧で触れると危険なので、すみやかにメーカーのサポートやロードサービスの救援を受けるようにしましょう。

クリップをボディなどに接触させない

ブールターケーブルのクリップは、エンジン始動時の振動などで外れないように確実に接続し、バッテリー端子以外の金属部分に触れないように注意してください。誤ってボディなどに接触するとショートして危険です。

また、接続や取り外しの際は、ケーブルを冷却ファンやベルトに巻き込まないように十分注意しましょう。

濡れた手で作業をしない

クルマのエンジンまわりは基本的に防水加工されていますが、濡れた手でバッテリーに触れると感電する危険性があります。雨の日に作業しなくてはならない場合はゴム手袋などを着けるか、プロに依頼するのも手です。

ジャンプスタートでエンジンがかからない原因と対処法

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ジャンプスタートを行ってもエンジンがかからない場合、以下の2つの原因が考えられます。

ブースターケーブルが劣化している

1つはブースターケーブルの劣化です。被膜に異常がないように見えても、中で断線している場合もあります。損傷したケーブルでは電気が流れず、ジャンプスタートの効果を得られません。新しいケーブルに買い替えましょう。

バッテリー上がりではない可能性

そしてもう1つは、バッテリー上がりではないという可能性です。電装品が使えるのにエンジンがかからない場合は、バッテリー以外に問題があるかもしれません。セルモーターの故障や点火プラグの不具合などが考えられるので、お住まいの地域のディーラーなどに連絡して点検を受けることをおすすめします。

バッテリー上がりの防止策

バッテリー上がりを起こす原因として多いのがライト類の消し忘れです。クルマを降りる際にはライトがつけっぱなしになっていないか、半ドア状態になっていないかを必ず確認しておきましょう。

また、電装品の同時使用はバッテリーに大きな負担がかかります。特に夏場は消費電力の高いエアコンの使用頻度が増えるため、バッテリーが弱ってしまうケースも少なくありません。バッテリーの寿命は一般的に2~3年といわれていますが、季節の変わり目にはバッテリーの状態を点検してみてください。

まとめ

バッテリー上がりを起こしたときはジャンプスタートを行うことで素早く再始動できますが、手順を間違えると事故や故障の原因になることもあります。正しい方法を理解しておくとともに、普段からバッテリーの点検や充電走行を忘れないようにしましょう。

なお、市販の「ジャンプスターター」があれば救援車がなくても自分でエンジンを始動させることができます。1万円前後から購入でき、スマホの充電器や手元を照らすライトとしても使えるものもあるので、興味のある方はお近くのカーショップなどで探してみてはいかがでしょうか。

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