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冷却水とは?補充の目安や交換をプロに依頼する理由も解説!

冷却水とは?補充の目安や交換をプロに依頼する理由も解説!
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クルマのエンジンルーム内にはさまざまな液体類・オイル類が装備されています。中でも比較的目立つのが、ピンクや緑色などの色がついた「冷却水」です。

この記事では冷却水の役割や注意したいトラブル、メンテナンス方法などの情報について詳しく解説します。

冷却水とは

冷却水とはその名のとおりエンジンを冷却するための水で、別名「ラジエーター液」「クーラント液」とも呼ばれます。通常の水とは異なり、冬場でも凍結せず、エンジン内の金属部品をサビさせたり腐食させたりしないのが特徴です。

冷却水の種類は主に2種類ある

現在、国内の自動車メーカーが採用している冷却水には主に2種類があります。1つ目は「LLC(ロング・ライフ・クーラント)」で、赤や緑色をしており、エチレングリコールを主成分としています。2つ目は「スーパーLLC(スーパー・ロング・ライフ・クーラント)」で、青やピンク色をしており、プロピレングリコールを主成分としています。

スーパーLLCはLLCよりも高性能・長寿命という特徴がありますが、基本的な役割は同じです。どちらもエンジンの熱を吸収し、ラジエーターで冷やされた後、再びエンジンへと循環する仕組みとなっています。

冷却水の補充方法

冷却水とは?補充の目安や交換をプロに依頼する理由も解説!

冷却水は、使用するうちに蒸発していく消耗品です。補充はエンジンが高温の状態で行うとやけどの原因になりますので、必ず冷めた状態で行いましょう。リザーバータンクの目盛りを見ながら、適正量まで冷却水を注入します。冷却水は水で希釈するタイプと、そのまま使えるタイプがあるので商品の説明書をご確認ください。

なお、冷却水は漏れたときにわかりやすいよう、なるべく同じ色の冷却水を入れるのがおすすめですが、「赤と緑」「青とピンク」など同じ耐用年数(成分)のものなら混ぜて使用することも可能です。

補充できたらキャップを閉め、次はラジエーターキャップを外してエンジンをかけます。液面から空気の泡が出なくなったことを確認してから、再びキャップを閉めます。これは「エア抜き」と呼ばれる作業で、冷却水の経路に入った空気がエンジンにダメージを与えるのを防ぐためのものです。少量の補充であれば、エア抜きは必ずしも必要ではありません。

冷却水を補充すべきタイミング

冷却水の量はエンジンルーム内にあるリザーバータンクで確認できます。適正量の目安の線を下回ったときは補充が必要です。

冷却水の交換はプロに任せよう

また、冷却水の量が減っていなくても濁りなどが見られる場合は劣化している可能性があるので、補充ではなく交換を行いましょう。古い冷却水を排出し、洗浄してから新しい冷却水を補充します。交換時はジャッキアップしてクルマの下に潜る必要があるため、得意でなければ無理せずプロにお任せしましょう。

冷却水の寿命は種類によって異なる

冷却水の耐用年数はLLCなら2年~3年、スーパーLLCなら7年〜10年と言われています。前述のとおり、耐用年数以内でも色が変わっていたり、泡立ちやすかったりといった状態は冷却水の劣化が進んでいる可能性があります。気になることがあればお近くのディーラーや自動車整備工場に相談してみてください。

冷却水の交換にかかる費用

冷却水の交換は、ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンド、整備工場などに依頼できます。冷却水の種類や依頼する場所によって費用は異なりますが、基本的に冷却水の価格に工賃をプラスして2,500~5,000円程度が目安となります。一般的に、ディーラーよりもカー用品店や整備工場などの方が費用を抑えられる傾向にあります。

冷却水の漏れや不足が原因で起きるトラブル

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冷却水が漏れたり不足したりすると、エンジンの冷却性能が落ち、オーバーヒートを引き起こします。そのまま走行を続けるとエンストを起こし、エンジンが破損した場合は高額な修理工賃がかかることもあるので注意が必要です。

このほかにも、エンジン車の暖房はエンジンの熱で温まった冷却水を熱源として利用しているため、冷却水が不足するとエアコンの温風が出なくなることもあります。

冷却水が漏れる原因

冷却水が漏れてしまう主な原因は、ラジエーターやラジエーターホース、ウオーターポンプなどの周辺部品の破損です。これらの部品が破損する原因は、経年劣化のほか、ラジエーター本体は飛び石などで穴が空いてしまうケースもあります。

また、古い冷却水を使用し続けることで部品内部の金属が劣化して、部品の寿命を早めてしまう場合もあります。冷却水の定期的な補充・交換はくれぐれもお忘れなく!

トラブルが起きたときの対処法

オーバーヒートの兆候としてわかりやすいのが、タコメーター近くにある水温計の上昇です。針がHマークに至らなくても、手前の目盛りまで温度が上がったり警告灯が光るなど異常を感じたら、速やかに安全な場所へ停車してエンジンを停止しましょう。このとき、むやみにボンネットを開けたりラジエーターキャップを開けたりすると、やけどを負う危険性があるのでくれぐれもご注意ください。

エンジンが十分に冷えたら、冷却水やエンジンオイルの状態を確認します。冷却水の量が極端に減っている場合は、液漏れが考えられます。同様にエンジンオイルも量が減っていたり、異物が混じっていたりする場合は何らかの異常が考えられるので、プロに相談しましょう。

なお、再度運転できるようになったとしても、オーバーヒートが発生したということはクルマに何らかのトラブルが隠れている可能性があるため、プロによる点検をおすすめします。加入している保険会社によってはオーバーヒートを起こした際に無料でロードサービスを受けられる場合もあるので、契約内容を確認してください。

冷却水に水道水を使ってはいけない理由

冷却水とは?補充の目安や交換をプロに依頼する理由も解説!

ドライバーさんの中には、「わざわざ冷却水を買うのが面倒」「水道水でもエンジンは冷えるのでは?」と思う方もいるかもしれません。確かに、エンジンを冷却するだけなら水道水でも効果はありますが、専用の冷却水が使用されるのには理由があります。

耐凍結性がない

まず、水道水は0℃以下になると凍結してしまいます。水は凍結すると体積が膨張し、ホースやラジエーター(ラジエター)などの部品を損傷させる危険性があります。一方、冷却水に含まれるエチレングリコールやプロピレングリコールには凍結しにくい性質があるため、冬でも安心して使用できます。雪国などでは寒冷地仕様として、通常のものよりも濃度を上げた冷却水が使用されることもあります。

防錆効果がない

また、エンジンには多くの金属部品が使用されているため、サビや腐食への対策は非常に重要です。水道水には塩素やナトリウムなどの成分が含まれており、これらが金属部品を腐食させる原因となります。冷却水には防錆剤が配合されており、エンジン内部を循環することでサビの発生を防いでいます。その結果、長期的なエンジンの保護が期待できるのです。

ただし、冷却水が著しく減っているのに近くに補充できるところがない場合など、あくまで緊急時の応急処置としてであれば水道水を使用しても問題ありません。使った後は放置せずにお近くの整備工場などで点検を受けると安心です。

まとめ

エンジンを搭載しているクルマにとって、冷却水は必要不可欠な存在です。うっかり手入れを怠ると、クルマが走行できなくなったり、パーツが故障して多額の修理費用がかかることも……。自分で簡単に確認できる部分でもあるので、ぜひ今回ご紹介したポイントを定期点検にお役立てください。

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