地震や台風、大雨、大雪など、一年を通じてさまざまな災害に見舞われる日本。国土面積が全世界のたった0.28%であるにもかかわらず、全世界の災害被害額のうち日本の割合は11.9%を占めており、世界的にも自然災害の多い国といえます。
そこで今回は、「暴風雨」などの自然災害を全身で学べる体験スポットを3つご紹介します。
本所都民防災教育センター【本所防災館】(東京都)
・所在地:東京都墨田区横川4丁目6-6
・アクセス:首都高速道路中央環状線・平井大橋出入口より約10分
東京都墨田区、「東京スカイツリー」のほど近くにある「本所都民防災教育センター(本所防災館)」。東京消防庁が運営するこちらの場所では、展示と体験でさまざまな自然災害を学べます。
「防災体験ツアー」では、カッパを着用した状態での暴風雨体験のほか、地震、水害(浸水時のドア開放)、煙の中での避難、火災消火、応急手当なども体験可能。
これらの中から4つ体験できる基本コース(所要時間約2時間)と、2つ体験できるショートコース(所要時間約1時間)があるので、スケジュールに合わせて選んでみてください。2019年10月からツアー時間とコース内容が一部変更予定です。詳しくは公式Webサイトをご確認ください。
神奈川県総合防災センター(神奈川県)
・所在地:神奈川県厚木市下津古久280
・アクセス:新東名高速道路・厚木南ICよりすぐ
神奈川県厚木市にある「神奈川県総合防災センター」。地震や風水害に関する体験コーナーのほか、過去の災害情報や防災用品の展示も充実しています。
「風水害体験コーナー」では、日曜祝日の1日3回、風速毎秒30メートルの強風と時間雨量50mmの激しい雨を体験可能。また、2019年4月にリニューアルされた「地震体験コーナー」では、3方向の揺れによるリアルな揺れを体験できます。
そのほかにも、煙の中での避難、消火、火事や救急時の通報といった実用的な体験ができるので、あわせて挑戦してみましょう。
四季防災館(富山県)
・所在地:富山県富山市惣在寺1090-1
・アクセス:北陸自動車道・富山ICより約10分
富山県富山市にある体験型学習施設、「四季防災館」。こちらは春夏秋冬をテーマに、それぞれの季節ごとに起こりやすい自然災害を学べるのが特徴です。
「風雨災害体験コーナー」では、豪雨や暴風、またはその両方を同時に体験可能。さらに、地震や雪崩、初期消火、煙の中での避難、応急救護なども体験できるほか、「寄り回り波(※)」をはじめとした富山特有の災害についても学べます。
なお、体験コーナーは基本的に解説員が案内するツアー方式で、所要時間ごとにコースが選べますが、混雑時は遊園地方式になる場合があります。
※日本海の北部から富山湾にやってきた波が海岸近くで急に高くなり、沿岸各地に被害を与える高波
ニュースで見るだけではなかなかわからない災害の恐ろしさ。実際にシミュレーションすることで、防災の大切さを再認識できるはずです。みなさんもぜひお近くの防災スポットに足を運んでみてくださいね。