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TOYO TIRES

気づかぬうちに事故!? 無意識に起こってしまう現象とその対策とは?

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車に乗る上で安全運転の心がけは基本中の基本ですが、人間特有の心理的要因で思わぬ事故を招いてしまうことがあります。無意識にドライバーの注意を欠落させてしまう3つの現象とそれが引き起こす事故、そして、その対処法を紹介します。

コリジョンコース現象

田園地帯など見通しが良い道路は一見安全に思えますが、実はこのような場所だからこそ起こりやすいのが「コリジョンコース現象」です。これは“直角に交差する道路を走る2台の車が同じ速度・角度で近づくと、互いの車が止まって見える”という錯覚によって出合い頭に衝突してしまうというもので、年間400人もの人々が命を落とすといわれているのだとか。

事故の多い場所では道路に減速帯を付けるなど対策がされているところもありますが、ドライバー自身ができる対策もあります。前方向だけに注目しがちな直線道路では、ときどき意識して目線を左右に動かして、広い視野を心がけるのが一番の有効策です。

サンキュー事故

「お先にどうぞ」「ありがとう」。ドライバーに限らず誰しも必ず経験したことがある温かい心遣いですが、これがかえって交通事故を引き起こしてしまうこともあります。「サンキュー事故」と呼ばれるこの事故は、交通量の多い道路で、道を譲られた右折車が死角の車や二輪車などに気付かず衝突してしまうというもの。

相手の厚意に応えようと焦って右折しようとした結果、注意力が低下してしまうのが原因です。よくあるケースの事故ではありますが、急いでいるときや考え事をしているとき、会話に夢中になっているときなどは特に陥りやすいミス。どんなときも平常心で、危険予測をしながら運転することが重要です。

ハイウエイヒプノシス(高速道路催眠)

寝不足でもないのに、高速道路を走っているとやけに眠くなる……長距離のお出かけ時には特に多いお悩みです。「ハイウエイヒプノシス(高速道路催眠)」と呼ばれるこの現象は、高速道路を同じ速度で長時間運転することによって注意力が散漫になり、半睡状態に陥るというもの。渋滞最後尾に後続車が追突する事故のほとんどがこの現象によるものといわれ、たびたび大きな事故を引き起こしています。

歩行者や信号がなく、カーブの少ない単調な高速道路においてはなかなか逃れられない現象ですが、こまめな休憩をとることで事故は防げます。休憩時には外の新鮮な空気を吸ってストレッチをしたり、指先の運動を。運転中であればガムをかんで血流を増やすのも有効です。それでも眠気がとれない場合は、無理せず仮眠をとりましょう。

自分が安全運転に気を配っていても、公道を走る限りは他人の事故に巻き込まれる可能性も大いにあります。常にさまざまな事態を予測して、快適なドライブを楽しみたいものですね。

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