クルマの“足”という重要な役割を担う、タイヤ。重さ1トンもあるクルマをはがき4枚大のわずかな接地面によって支えるとともに、クルマのさまざまな動作を作り出しています。そんなタイヤと上手に付き合っていくためには、まずタイヤの働きをしっかり知ることが必要不可欠。タイヤの基本的な役割ともいえる、「4つの働き」をおさらいしてみましょう。

その1：支える

まずは「支える」働き。クルマの車体はもちろん、わたしたちドライバーや同乗者、荷物など、すべての重量をたった4本のタイヤが支えています。大重量を支えながら、さらに走行にも耐えられるタイヤは相当パワフルであることがわかりますね。

その2：伝える

2つめは「伝える」働き。エンジンやブレーキの力を、路面へ確実に伝えてくれるのがタイヤです。クルマの発進、前進・後退、加速・減速、停止といった基本的な動作ができるのは、タイヤがあってこそのこと。優秀なエンジンやブレーキも、タイヤがなければ性能を発揮できないのです。

その3：曲げる

3つめは「曲げる」働き。ドライバーの望む方向へ、クルマの進むラインをタイヤが自由に変えます。直進やカーブも自由自在、かつ安定感のある走りをサポートしてくれるのはありがたい限りですよね。

その4：やわらげる

そして最後は「やわらげる」機能。タイヤ内部に充填された空気の力を利用して、路面の凸凹による衝撃を緩和します。タイヤはクルマの基本的な動作だけでなく、優しい乗り心地も提供してくれているのです。

以上4つの働きに加えて、実はタイヤにはもう1つ重要な働きがあります。それが「感じる」働きです。クルマの中で唯一路面と触れているタイヤは、路面の状態をいち早くドライバーに感じさせ、操作させるという大事な機能も備えています。

まさに「縁の下の力持ち」という言葉がぴったりのタイヤ。これらの能力を最大限に生かすためにも、月1回の空気圧を含めたタイヤ点検をお勧めします。