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ジャッキアップポイントとは?ジャッキアップの方法を解説!

ジャッキアップポイントとは?ジャッキアップの方法を解説!
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タイヤ交換をはじめ、さまざまな整備で必要になるのがクルマの「ジャッキアップ」。自分でできるようになっておくと、事故などの緊急時に役立ちます。安全に作業を行うには正しいジャッキアップポイントを知っておくことが大切です。

今回の記事では、ジャッキアップの方法について詳しく解説します。

ジャッキアップとは

ジャッキアップポイントとは?ジャッキアップの方法を解説!

ジャッキアップとは、「ジャッキ」を用いてクルマを持ち上げる作業のこと。代表的なジャッキとして挙げられるのが、「パンタグラフジャッキ」と「ガレージジャッキ」の2種類です。

多くのクルマで車載されているのがパンタグラフジャッキで、手動でネジをクルクルと回して車体を上げる仕組みになっています。安価でコンパクトな反面、ジャッキアップした後の安定性に欠けるのがデメリットです。

一方、ガレージジャッキは別名「フロアジャッキ」とも呼ばれ、多くが油圧式でレバーを上下するだけで簡単に車体が持ち上がるのが特徴です。パンタグラフジャッキよりも重く大きいため車載には向きませんが、安定感に優れ、労力を低減できるメリットがあります。

ジャッキアップポイントとは

ジャッキアップの際は、正しいジャッキアップポイントを知っておく必要があります。ジャッキアップポイント(ジャッキアップ指定位置)とは、車体とジャッキが接触する位置のことで、車体を持ち上げる際に大きな力がかかる部分になるので、間違った場所でジャッキアップすると破損や事故の原因になります。車種によって指定位置は異なるため、お使いの車種の説明書やハンドブックなどを参照するか、わからない場合は販売店などにお問い合わせください。

ジャッキアップの手順

ここからは、実際にジャッキアップをする際の手順を紹介します。

1.サイドブレーキをかける

作業中にクルマが動かないように、あらかじめ必ずサイドブレーキをかけてエンジンを切っておきましょう。基本的にAT車ならギアを「P」に、MT車ならシフトレバーを「N」にしてエンジンを切ってから「R」にしておきます。より丁寧に行うなら、持ち上げる位置と対角線上にあるタイヤに「輪止め」をかけておくとさらに安心です。

2.ジャッキアップポイントを確認して、ジャッキアップする

お使いの車種のジャッキアップポイントを確認したうえで、正しい位置にジャッキをかけ、徐々にジャッキアップします。

3.リジットラック(ウマ)をかける

ジャッキはあくまでも「車体を持ち上げる」ための工具で、「車体を支える」ものではありません。ジャッキアップした後は、必ずリジットラックを車体の下に設置してから作業しましょう。

4.タイヤを車体の下に入れておく

車体の下で作業するときは、ジャッキやリジットラックが倒れて下敷きになるのを防ぐために、余ったタイヤとホイールも車体の下に入れておきましょう。スペースを少しでも広く取れるように、太めのタイヤ(ホイール)を用意しておくことをおすすめします。

使うジャッキによって細かい手順は違います。事前に必ず付属の取扱説明書をご確認ください。

ジャッキアップの注意点

JAFの動画によれば、ジャッキアップを行う際の注意点として以下の3つのポイントが紹介されています。

  1. サイドブレーキをしっかりかける
  2. 輪止めの設置
  3. 路面状況の確認

1~2は作業中にクルマが動かないための安全対策として、3に関してはジャッキが倒れるのを防ぐために、舗装された平たんな場所で作業を行うようにしましょう。交通の妨げにならない安全な場所で行うのがベストですが、やむを得ず路肩で作業するときは三角表示板(停止表示板)を置くなどして周囲への注意喚起もお忘れなく。

一度やり方を覚えてしまえばそれほど難しくないジャッキアップですが、1歩間違うと大事故につながる危険もあります。今回ご紹介したポイントを踏まえて、日頃のメンテナンスに役立ててくださいね。

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