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車両進入禁止とは? 「車両通行止め」との違いを解説!

車両進入禁止とは?意味や罰則を解説!
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「車両進入禁止」といえば、赤地に白い横線が引かれた円形の標識です。一般道を走行していると頻繁に見かけるので、それほど意識せずに従っているドライバーさんも多いかもしれません。今回の記事では、「車両進入禁止」の道路標識について詳しく解説します。

車両進入禁止の標識と意味

車両進入禁止とは?意味や罰則を解説!

まずは標識の意味についておさらいしていきましょう。「車両進入禁止」は道路標識のうち「規制標識」(※禁止・指定・制限等を知らせるもの)に分類されるもので、一方通行の道路の出口に設置されています。この標識がある場所からは、車両は進入できません。

「車両」とは?自転車は含まれる?

道路交通法において「車両」とは、自動車、原動機付自転車、軽車両、トロリーバスのことをさします(道路交通法第2条)。自転車はこのうちの軽車両に当てはまるので、車両進入禁止の場所には進入できないということになります。

ただし、自転車やバイクなどを押して歩く場合は歩行者と見なされます(道路交通法 第2条)。自転車の進入ができない箇所では、ほかのルートを選ぶか自転車を押して歩くことも可能です。

特定の車両のみを対象とするものも

もし車両進入禁止の標識の下に補助標識が設置されていたら、その内容もあわせて従う必要があります。例えば「自転車を除く」という補助標識なら自転車以外の車両の進入禁止、「自動車・原付」なら自動車・原付のみ進入禁止という意味になります。

このように車両の種類を指定するもののほかにも、「8-20」「日曜・休日を除く」といったように日・時間を指定するものもあります。

指定がなかった場合に進入できないクルマは?

補助標識による指定がなければ、すべての車両が進入禁止の対象となります。先述のとおり「車両」には自動車だけでなく自転車なども含まれるので、進入禁止に限らず道路標識の内容に従って安全に運転しましょう。

自転車は押して歩けばOK

ただし、自転車やバイクなどを押して歩く場合は歩行者と見なされます(道路交通法 第2条)。自転車の進入ができない箇所では、ほかのルートを選ぶか自転車を押して歩くことも可能です。

車両進入禁止を違反した場合の罰則

車両進入禁止とは? 「車両通行止め」との違いを解説!

車両進入禁止の道路に進入すると「通行禁止違反」として交通違反となります。違反点数は2点で、反則金は車種によって異なります。

  • 大型車:9,000円
  • 普通車:7,000円
  • 二輪車:6,000円
  • 小型特殊車:5,000円
  • 原付車:5,000円

なお、自転車の場合も「通行の禁止違反」として、3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金(過失の場合は10万円以下の罰金)が科せられる可能性があるので、くれぐれもご注意ください。

紛らわしい「車両通行止め」との違いは?

車両進入禁止とは?意味や罰則を解説!

ちなみに車両進入禁止と似ていて混同されやすいのが、「車両通行止め」の標識です。この標識がある道路では、クルマの進行方向にかかわらず通行できません。駐車場や車庫からの出入りもできなくなるのでご注意ください(範囲内に自宅の車庫があるなどの場合、最寄りの警察署などで通行許可の申請手続きをする必要があります)。

車両通行止めの標識

「車両通行止め」の標識は、赤い円の中に赤い線が斜めに1本引かれたマークで、歩行者専用道路に多く設置されています。こちらも補助標識があればその内容に従いましょう。

車両通行止めを違反した場合の罰則

「車両通行止め」の場所を通行した場合も、「通行禁止違反」として交通違反になります。違反点数は2点で、車種ごとの反則金は以下のとおりです。

  • 大型車:9,000円
  • 普通車:7,000円
  • 二輪車:6,000円
  • 小型特殊車:5,000円
  • 原付車:5,000円

なお、進入禁止や通行止めの標識がなくても、クルマの進入・通行が禁止されている場合があります(道路交通法第50条)。代表的なものが、混雑時の交差点内で立ち往生する可能性があるにもかかわらず進入してしまうケースです。

交差点内で停止してほかの車両の通行を妨害した場合「交差点等進入禁止違反」となり、違反点数1点と6,000円の反則金(普通車の場合)が課せられます。交差点のほかにも、警察署・消防署前などの停止禁止部分や踏切・横断歩道などでの停止も対象となるので注意しましょう。

まとめ

「車両進入禁止」は、その道路の通行を禁止するものではなく、あくまでその方向からの進入を禁止するものです。上でも説明したとおり、クルマの種類や時間帯などによってルールが異なる場合もあるので、慣れた道の標識もいま一度確認しておくことをおすすめします。

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