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雹、隕石、噴石、台風、地震……車両保険で補償される災害は?

雹、隕石、噴石、台風、地震……車両保険で補償される災害は?
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近年は地球温暖化の影響もあり、日本各地で自然災害が発生することが多くなっています。台風やゲリラ豪雨はもちろんのこと、雹(ひょう)や霰(あられ)、場合によっては噴火による噴石に遭遇することも考えられます。また、日本に住んでいると地震や津波のリスクも避けては通れません。

災害が起こるとドライバーが気になるのは「自然災害の被害を受けた際、車両保険で補償されるのか?」ということではないでしょうか。そこで今回は車両保険について、またさまざまな自然災害は車両保険で補償されるのかを解説します。

日本では、どれくらいの頻度で自然災害に遭遇するのか?

そもそも、日本には一年にどれくらいの頻度で自然災害が発生しているのでしょうか。まずは代表的な自然災害の頻度や起こりやすい地域・季節などを見ていきましょう。

雹:多い地域で年間2日程度

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雹は、多いところで年間2日程度観測されています。地域は福島の内陸地域から北関東、長野・山梨に至る広範囲にわたって報告されているようです。関東・甲信地方において、降雹が報告される季節は4〜7月に集中しています。

隕石:日本国内への落下は約5年に1回

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1913年から2013年までの100年間で、地球全体で605回の隕石の落下が確認されており、1年で約6回発生していることになります。日本国内に落下したのは上記100年の間で20回、単純に計算すると5年に1回の割合です。隕石が落下する地域に傾向は特に見られず、北は北海道から南は中国・四国地方までの幅広い地域で観測されています。

噴石:犠牲者の発生した災害は約3世紀の間で31件

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18世紀から2015年までの間で、日本における犠牲者の発生した噴石災害は31件報告されています。日本は活火山が数多くあり、北海道から沖縄まで幅広く分布しています。大きな噴火が発生すると、被害が広範囲にわたることもあります。
火山噴火予知連絡会が2003年に定めた定義によると、活火山の定義は「概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」となっています。2017年現在、日本には111の活火山があります。

地震:震度5強以上の観測件数は過去10年で71件

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2010年8月15日から2020年8月14日の10年間で、日本で震度5強以上の地震が観測された件数は71件です。

台風:過去30年間の平均上陸回数は1年に2.7回

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気象庁の観測データによると、1981年から2010年の30年間で、日本に上陸した台風は年間平均で2.7回です(「上陸」は台風の中心が北海道・本州・九州の海岸線に達した場合と定義されています)。しかし台風の上陸件数は年によってばらつきがあり、多い年では10回を数えることもあります。

そもそも車両保険とは?

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そもそも車両保険とはどんな補償を目的としたものなのでしょうか。

自動車を購入する際に入る保険というと、自賠責保険を思い浮かべる方が多いでしょう。この保険は、法律によりすべての車の所有者が加入しなければならないものです。

自賠責保険の目的は交通事故の被害者救済です。そのため、自賠責保険が補償するのは「対人賠償」のみ。自分の車の修理費用への補償は対象外になっています。

そこで、自分の車両に対する修理費用を補償するのが車両保険です。交通事故で車両が壊れてしまった場合以外の、落書き、盗難、そして自然災害など契約車両に対する幅広いトラブルもカバーされているケースが一般的です。車両保険への加入は任意ではありますが、不測の事態に備えてほとんどのドライバーが加入しています。

車両保険で補償対象となる自然災害は?

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それでは、車両保険が補償する自然災害とはどんなものでしょうか。車両保険を販売している保険会社は複数ありますが、自然災害の被害に対する補償内容は基本的には以下のようになっています。

補償される災害

  • 雹による被害
  • 霰による被害
  • 台風による被害
  • ゲリラ豪雨による被害
  • 隕石による被害

補償されない災害

  • 地震による被害
  • 噴火および噴石による被害
  • 津波による被害

このように、多くの自然災害は車両保険によって補償されます。しかし地震、噴火および噴石、津波は一般的には補償されません。しかし、これらの災害を特約によって補償する車両保険もあります。この特約では、一般的には車両が「全損」の状態になった際の補償として、一律の一時金を支払われるケースが多いです。

自然災害はいつ起こるか、いつ遭遇するか分かりません。万が一の場合に備えて、特約への加入を検討するのもよいでしょう。安全なカーライフを送るためにも、車両保険に加入し、契約している車両保険の内容は定期的に確認しておきましょう。

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