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緊急事態宣言で、交通事故件数はどのくらい減ったのか?

わたしたちの日常生活を大きく変えた新型コロナウイルス。ON THE ROADでは、緊急事態宣言による交通量の減少について、以前ご紹介しましたが、交通事故の発生状況はどのように変化したのでしょうか。警察庁のデータを参考にご紹介します。

事故発生件数は今年4月から大きく減少

警察庁の「交通事故統計月報」によると、 今年1月~5月までの交通事故発生件数は以下の通り。

2020年1月〜5月の交通事故発生件数

  • 2020年1月:27,523件(死者数:262人、負傷者数:32,983人)
  • 2020年2月:27,443件(死者数:247人、負傷者数:32,688人)
  • 2020年3月:27,763件(死者数:239人、負傷者数:33,433人)
  • 2020年4月:20,805件(死者数:213人、負傷者数:24,587人)
  • 2020年5月:18,107件(死者数:194人、負傷者数:21,562人)

警察庁「交通事故統計」より抜粋

1~3月までの月別件数は2万7000件前後で、3月には微増していますが、緊急事態宣言発令後の4月には2万805件まで減少。さらに5月には2万件を割って1万8107件まで減っており、自粛開始前の1・2月と比較すると30%以上も減少していました。

前年同時期とくらべても大幅減

4~5月の事故発生件数の変化は前年の同時期と比較しても顕著で、4月は36.2%減(死者数:19.9%減、負傷者数:37.7%減)、5月は40.7%減(死者数:7.6%減、負傷者数:42.4%減)となっています。

2019年1月〜5月の交通事故発生件数

  • 2019年1月:31,364件(死者数:265人、負傷者数:38,028人)
  • 2019年2月:30,063件(死者数:210人、負傷者数:36,036人)
  • 2019年3月:33,695件(死者数:261人、負傷者数:40,909人)
  • 2019年4月:32,632件(死者数:266人、負傷者数:39,471人)
  • 2019年5月:30,539件(死者数:210人、負傷者数:37,402人)

警察庁「交通事故統計」より抜粋

今年は全国で不要不急の外出や県をまたぐ移動などの自粛が呼びかけられたことによって交通量が減り、それにともない交通事故件数も大幅に減少したとみられています。

ちなみに、1~5月までの合計の事故発生件数は12万1641件(死者数:1,155人、負傷者数:145,253人)で、前年の同時期とくらべて23.2%減でした。

緊急事態宣言が解除され経済活動も徐々に再開されているとはいえ、しばらくは第2波、第3波への警戒が続きます。普段混んでいる道がすいているとついついスピードを出したくなりますが、そんなときこそ気を引き締めて安全運転を心がけたいものですね。