ヨーロッパでは多数派!?昼間のヘッドライト点灯が義務付けられている国々はどこ?
- トリビア
- 2020.05.22
ドライバーの視界をサポートしてくれる「ヘッドライト」。日本国内では基本的に夜間の点灯が義務づけられていますが、海外には昼間の点灯も義務化されている国が多くあるのをご存じでしょうか。今回は、ヨーロッパ諸国のヘッドライト事情をご紹介します。
昼間のヘッドライト点灯が必須の国
各国の大使館のWebサイトでは旅行者への注意情報として、日本の運転ルールとの違いを紹介しているところがあります。昼間にもヘッドライト点灯を義務化している主な国は以下の通り。
- ノルウェー
- アイスランド
- モンテネグロ
- スウェーデン
- エストニア
- フィンランド
- スイス
- チェコ共和国
- スロバキア
- ポーランド
また、JAFが公開しているFIA(国際自動車連盟)が調査したデータによれば、以下の国々でも昼間のヘッドライト点灯が義務づけられています。
- ボスニア・ヘルツェゴビナ
- ラトビア
- リトアニア
- マケドニア
- ブルガリア
エリアや期間などの条件付きで
ヘッドライト点灯が必須の国
また、同じFIAの調査データなどによると、以下のように条件付きで必須としている国もあります。
- オーストリア…視界不良時は必須
- ベラルーシ…けん引車を伴う自動車および特殊自動車は必須
- クロアチア…10月の最終日曜日から3月の最終日曜日まで、自動車はすべて必須
- ハンガリー…市街地以外は必須
- ルーマニア…市街地以外は必須
- ロシア…市街地以外は必須
- イタリア…市街地以外は必須。また、市街地や照度の高い自動車専用道路上ではハイビーム禁止
- モルドバ…子どもを乗せたミニバスおよびバスならびに他の自動車をけん引する自動車は、11月から3月までの期間にかぎり必須
- デンマーク:パッシングライトまたはドライビングライトの点灯が必須
ヘッドライト以外の細かなルールの違いも
なお、各国では昼間のヘッドライト以外にも、車載物(救急セット、消化器、三角表示板、反射ジャケットなど)や最高速度、シートベルトの着用義務、チャイルドシートの使用義務など、細かなルールが設けられており、違反した場合は罰金などが科せられることもあります。
今回挙げた国はあくまで一部にすぎないので、海外をドライブする際には必ず現地の交通ルールをしっかり確認しておきましょう。ヨーロッパでは国境での検問がない場合もあるため、国境を超える場合は特に注意が必要です。
ちなみに近年は、日本国内でも輸入車を中心に「デイタイムランニングライト(昼間点灯)」を装備しているクルマが増えてきていますが、特に義務化はされておらず、今後どこまで広がっていくかは不透明です。
もちろんトンネル内や悪天候などで視界が悪いとき(一般道では50メートル、高速道路では200メートル先が見えないとき)には、昼間でもヘッドライトを点灯する必要があるので、くれぐれも忘れないように気をつけてくださいね。