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使ったことがない人も、最低限知っておきたい「ABSの基礎知識」

使ったことがない人も、最低限知っておきたい「ABSの基礎知識」
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現在ほとんどの車に標準装備されている「ABS(アンチ・ロック・ブレーキシステム)」。緊急時に作動する装置のため、名前は知っていても一度も使ったことがないというドライバーも多いのではないでしょうか。今回は、そんなABSの基本について解説します。

そもそもABSとは

使ったことがない人も、最低限知っておきたい「ABSの基礎知識」

急ブレーキをかけたときや、滑りやすい路面などで作動する「ABS」。ブレーキペダルを強く踏み続けて

  1. タイヤがロック(回転が止まること)しそうになる
  2. ABSが作動してブレーキ力が弱まる
  3. タイヤの回転が回復する
  4. ABSによって最適なブレーキ力に調整される

この1~4が素早く繰り返されることで車体の安定性が保たれ、ハンドル操作が効きやすくなり、障害物なども避けやすくなる効果があるのです。

ABSはもともと鉄道車両のフラット現象(車輪とレールの磨耗によって車輪外周に平坦面ができ、車輪がうまく回らず騒音が出る現象)や飛行機のタイヤのバーストを防ぐために生まれた装置で、ドイツのメルセデスベンツが1979年に発表したSクラスから本格的に四輪自動車に採用されるようになりました。

いまではほとんどの車で標準装備となっており、2018年10月からは新型二輪車へのABS搭載も義務化されています。

使ったことがない人も、最低限知っておきたい「ABSの基礎知識」

なお、ABSが装備された車には「ABSランプ」という警告灯がついています。正常に作動しているときは消えていますが、これが点灯したときはABSまたはブレーキアシストに異常が発生している可能性があります。使用頻度が少なくても、もしものときの重大事故を防ぐ大事な装置。すみやかに整備工場で点検・修理を受けることをおすすめします。

ABSを作動させる、ブレーキの踏み方

使ったことがない人も、最低限知っておきたい「ABSの基礎知識」

ABSを作動させるには、ブレーキの踏み方にちょっとしたコツが要ります。それは「ブレーキペダルをできるだけ強く踏み続ける」こと。ブレーキを数回に分けて踏むポンピングブレーキでは作動しないので注意しましょう。

ABSが作動するとハンドルやブレーキペダルが細かく振動したり、「グググ」というような音が聞こえたり、ブレーキペダルの踏み心地が固く感じたりする場合がありますが、いずれも異常ではないのでご安心を。そのままペダルを力いっぱい踏み続けて、ハンドル操作に集中しましょう。

誤解されやすい「雪道でのABSの役割」

使ったことがない人も、最低限知っておきたい「ABSの基礎知識」

ちなみに誤解されがちですが、ABSが作動したからといって車の「制動距離」が短くなるわけではありません。ABSはあくまで車体の安定性を確保してハンドル操作をしやすくするためのもので、路面の状態によっては制動距離が伸びてしまう場合もあります。

特に雪道や砂利道、悪路、タイヤチェーン装着時などは要注意。スピードを控えて車間距離を多めにとり、いつも以上に慎重な運転を心がけたいところです。雪道を走る際には、あわせてスタッドレスタイヤなどの冬用装備もお忘れなく。

いざというときに便利な「ABS」ですが、くれぐれも過信は禁物! 機能をしっかりと理解したうえで、上手に付き合っていきましょう。

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