ON THE ROAD
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スタッドレスタイヤが“車両的要因”による事故を減らす⁉ その理由とは?

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いよいよ冬本番。タイヤの“衣替え”はもうお済みでしょうか。雪の少ない地域では、「今季はサマータイヤで乗り切ってしまおうか」なんて考えているドライバーもいるかもしれませんが……ちょっと待って! サマータイヤ(ノーマルタイヤ)での雪道走行がどれだけ危険かを、データを交えて解説します。

「車両的要因による事故」で、最も事故件数が多い要因とは…

交通事故総合分析センターが今年発表したデータ(※)によると、車両的要因による事故の中で最も件数が多かったのは、「雪道での夏タイヤ(495件)」。そのうちの4件は死亡事故でした。

次に「制動装置不良(210件)」、「調査不能(200件)」と続いており、「雪道での夏タイヤ」による事故件数は、車両的要因の中で圧倒的に多いことがわかります。

ちなみに、人的要因の事故の中で最も多かったのは「安全確認不十分(135386件)」でした。

※「人的要因 車両的要因別・当事者別 全事故件数」
平成30年版(2019年4月22日集計値)、四輪車・二輪車の小計

雪道でのサマータイヤは制動距離も伸びる

また、JAFが行った実験によれば、雪道(圧雪路)を時速40kmで走ったときの制動距離は、スタッドレスタイヤでは17.3mだったのに対し、ノーマルタイヤ(サマータイヤ)では29.9m。スタッドレスタイヤで走ったときにくらべて約1.7倍も制動距離が伸びるという結果になりました。

危険なだけでなく、法令違反になる場合も…

そして意外と知られていないのが、雪道でのサマータイヤ走行は「法令違反」となる場合もあること。沖縄県を除いた各都道府県では、「都道府県道路交通法施行細則」または「道路交通法規則」によって、積雪・凍結路での「防滑措置の義務(スタッドレスタイヤの装着など)」が規定されています。違反基準は地域によって若干異なるので、お出掛け先やお住まいの地域のものには一度目を通しておくと良いでしょう。

違反した場合、大型は7000円、普通・自動二輪は6000円、原付は5000円の反則金が適用される場合があります。

タイヤを履き替える前に予期せぬ雪に見舞われたら、いさぎよく「クルマに乗らない」という選択肢を選ぶのが正解です。本格的な雪シーズンを迎える前に、タイヤの衣替えはきちんと済ませておきましょう!

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