TOYO TIRES

縦列駐車のコツを解説!ポールがないとき何を見る?

道路沿いの駐車場や時間制限駐車区間などで必要になる「縦列駐車」。誰もが教習所で一度は習うものの、前後の車両に気を配りながら限られたスペースに車を入れる技術に苦手意識をもっている人は多いのではないでしょうか。特にポールなどの目印がない場所では、何を基準に操作すれば良いのか迷ってしまいますよね。

しかし、基本的なポイントさえ押さえれば、縦列駐車の難易度はグッと下がります。この記事では、縦列駐車のコツや注意点などについて詳しく解説します。

縦列駐車のコツ

まずは縦列駐車の基本的な手順から見ていきましょう。

縦列駐車の手順

縦列駐車の方法は大きく分けて4段階に分かれています。それぞれの段階での操作のポイントを押さえることが成功の鍵です。

<段階1:初期位置決め>

前提として、縦列駐車を成功させるためには自車の全長の約1.5倍のスペースが必要といわれています。まずは十分な駐車スペースがあるかどうかを確認してから操作を始めましょう。

駐車したい場所を見つけたら、前に駐車している車の真横に、約1mの間隔を空けて平行になるように停車します。このとき2台のリアバンパーが同じ位置になるのが理想的ですが、同じサイズの車であれば、隣の車のサイドミラーもしくは運転席の位置を合わせるイメージで停車しても良いでしょう。

<段階2:最初の後退>

初期位置が決まったら、ハンドルを左いっぱいに切ってゆっくりと後退します。このとき、右のサイドミラーで後方の車全体が見えるようになったら停止します。自分の駐車枠の左後ろの角と、自車の右側面のラインが一直線になっていることを確認しましょう。

<段階3:直進後退>

次に、ハンドルをまっすぐに戻してからゆっくりと後退し、右後輪が駐車枠のラインを踏むあたりで停止します。なお、タイヤがまっすぐになっているかどうかが分からない場合は窓を開けて目視でも確認できますが、一般的な乗用車のハンドルは左右いっぱいから中央に戻るまでに約2回転という目安があります。車両感覚をつかむまではこれを基準にしても良いでしょう。

<段階4:最後の後退>

最後に、ハンドルを右いっぱいに切って後退します。このとき、自車の左前方と前の車が接触しないよう十分に注意してください。ぶつかりそうな場合は無理せず、もう一度最初からやり直しましょう。車体が駐車枠と平行になったら再びハンドルをまっすぐに戻し、前後の間隔を微調整して駐車完了です。

縦列駐車はサイドミラーをうまく使おう

縦列駐車では、サイドミラー(ドアミラー)を通して見える周囲の車両の位置関係が重要な判断材料になります。

例えば最初の後退では「右のサイドミラーに後方の車が全て映ったら停止」、直進後退では「右のサイドミラーを下げて右後輪の位置を確認→駐車枠を踏んだら停止」といったように、停止するタイミングの目安になります。慣れないうちは段階ごとに一度停止し、サイドミラーでしっかり周囲の状況を確認してから次の操作に移ることをおすすめします。

縦列駐車の注意点

基本的な手順を押さえたら、次は縦列駐車をする際の注意点についても確認しておきましょう。

何度も切り返さないようにする

縦列駐車で必要なハンドル操作は、基本的に「左いっぱい」「まっすぐ」「右いっぱい」の3つです。何度も切り返すと自車の位置が分かりにくくなり、かえって混乱してしまう可能性があります。

また、切り返しの回数が多くなると駐車までの時間がかかり、後続車に迷惑をかけることにもなりかねません。基本的な手順をしっかり理解し、最低限の切り返しで駐車するよう心がけましょう。

発車のタイミングにも気を付ける

縦列駐車からの発車する際にも注意が必要です。基本的な発進の手順は、ルームミラーで後方の安全を確認→右方向のウインカーを出す→右のサイドミラーで後方車両を確認→目視で周囲を確認→発車という流れになります。前方に車が停まっているときは、できるだけ後方に下がったうえでハンドルを右いっぱいに切ると接触リスクを減らせます。

まとめ

一見、バック駐車よりも難しそうに思える縦列駐車ですが、基本的な手順とポイントを押さえれば誰でも確実にマスターできるテクニックです。

ポイントは、初期の位置決めをしっかり行い、サイドミラーを活用すること。切り返しは最低限にとどめ、発車の際も周囲の安全を十分に確認しましょう。さらに交通量の多い場所で縦列駐車をする際はハザードランプを点灯させるなど、周囲の車両に配慮した行動も大切です。

縦列駐車をする際は今回ご紹介したポイントを思い出してみてくださいね。