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運転免許は何歳から?海外の免許事情も紹介

運転免許は何歳から?海外の免許事情も紹介
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運転免許の取得は、自由に移動できる喜びを味わえる一方で、大きな責任も伴います。日本では年齢や車種によって取得できる免許が細かく区分されていますが、世界各国を見渡すとさらに多様な制度が存在します。

この記事では、日本と海外の運転免許取得年齢や制度の違いについて解説します。

運転免許は何歳から取れる?

日本では、自動車の種類によって運転免許を取得できる年齢が法律で定められています。安全面への配慮から、中型免許や大型免許など、より複雑なレベルの操作が必要な車両ほど取得可能年齢が高く設定されています。

普通自動車免許の取得は18歳

普通自動車の免許は18歳から取得できます。同様に、準中型自動車、大型特殊自動車、大型自動二輪車の免許が取得できる年齢も18歳となっています。

また、けん引免許も18歳以上で取得可能ですが、この場合は普通、準中型、中型、大型、大型特殊免許のいずれかを既に持っていることが前提条件となります。

原付・普通二輪免許の取得は16歳

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二輪車に関しては、16歳から原動機付自転車(原付)や普通自動二輪車の免許を取得することが可能です。また、小型特殊自動車の免許も同様に16歳から取得できます。

地域や高校によっては高校生でも原付バイク通学を許可している場合もあり、例えば茨城県では原付通学許可校は約8割と全国トップクラスとなっています(ただし、バイク免許(自動二輪免許)の取得は原則禁止)。

その他の各車種における年齢の区分

中型自動車免許は20歳以上で取得可能ですが、普通、準中型、大型特殊免許のいずれかを取得してから、通算して2年以上の運転経歴が必要です。より大型の車両を運転できる大型自動車免許は21歳以上が対象で、普通、準中型、中型、大型特殊免許のいずれかを取得してから、通算して3年以上の運転経歴が求められます。

ちなみに、バスやタクシーなどの旅客自動車の運転や運転代行などに必要な第二種免許については21歳以上が対象で、取得する免許の第一種免許の運転経歴が3年以上などの条件があります。

海外の免許取得事情はさまざま

自動車文化や交通事情は国によって大きく異なり、運転免許制度もそれに合わせてさまざまです。特に若年層の免許取得条件や制限は、各国の交通安全に対する考え方を反映しています。ここでは3つの国の例をピックアップしてご紹介します。

アメリカ

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アメリカでは運転免許の取得条件が州ごとに異なりますが、多くの州では16歳から免許取得が可能です。特徴的なのは「GDL(段階的運転免許)」と呼ばれる制度の導入です。

州によって細かい内容は異なりますが、例えばカリフォルニア州では15歳半から1段階目の運転許可証を取得でき、免許をもつ保護者(25歳以上)の監督下で半年間、最低50時間の運転経験(うち10時間は夜間運転)を積みます。運輸局での試験に合格すると2段階目の仮免許が交付されますが、18歳未満の場合は夜間の運転禁止や同乗者の年齢制限など厳しいルールが適用されます。1年間の安全運転を経て、ようやく3段階目の正式な免許証が交付され、18歳以上になるとすべての制限が解除されます。

カナダ

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カナダでも運転できる最低年齢は州によって異なりますが、通常は16歳から仮免許が取得可能です。

例えばブリティッシュ・コロンビア州では、最初に学科試験に合格すると第一仮免許(Class 7L)が発行され、1年間の運転経験を積みます。この期間中は普通免許を保持する25歳以上の成人の同乗が必要で、初心者マークの表示や夜間の運転禁止などの規則もあります。路上試験に合格すると第二仮免許(Class 7)が発行され、さらに最低2年間の運転経験を経て2回目の路上試験に合格すると、正式な普通免許(Class 5)が取得できます。完全な普通免許の取得までには最低3年以上かかる厳格な制度となっています。

ドイツ

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ドイツでは車種別に細かく免許区分が設けられており、それぞれに最低年齢が定められています。一般的な乗用車(クラスB)の免許は17歳から取得可能です。ただし、18歳になるまでは免許を持つ大人(30歳以上、運転経験5年以上、交通違反の反則点が3点以下)の同乗が必要で、正式な運転免許証が交付されるのは18歳からとなります。

高校生の免許の取得について

日本では高校生が18歳になると普通自動車免許の取得が法律上可能になりますが、学校生活との両立や事故防止の観点から、各学校で独自のルールが設けられていることが多いようです。

学校に届出が必要な場合がある

高校生の免許取得については、地域や学校によってルールが異なります。多くの学校では、免許取得を希望する場合に学校への届出や許可申請が必要です。

例えば、埼玉県の県立高校では2022年4月の成年年齢引き下げにともない、免許取得の手続きが許可制から届出制に変更されました。届出の際には、学校が生徒本人と面談を行い、交通社会の一員としての自覚や高校生としての本分について共通認識を図るプロセスが設けられています。

一方、より厳格なルールが設けられている高校では、進路が決定していることや成績に問題がないことなどの条件が課されているケースもあります。卒業前の事故防止のため、免許取得後も卒業式当日までは保護者が免許証を保管するなどの指導が行われる場合もあります。

自動車学校は17歳でも通える?

普通自動車免許の取得は18歳以上と法律で定められていますが、自動車学校や教習所への入校自体は17歳から可能です。ただし、17歳で受講できるのは第一段階の教習までで、仮免許を取得するための修了検定は18歳にならないと受験できません。

そのため、17歳のうちに第一段階の教習を終えておき、18歳の誕生日を迎えたらすぐに修了検定を受けて第二段階に進むという方法が時間的にも効率的です。自動車学校によっては17歳の入校タイミングについて独自の規定を設けている場合もあるため、通いたい自動車学校に事前に確認することをおすすめします。

まとめ

運転免許の取得に関する年齢制限は、日本では車種によって16歳から21歳まで段階的に設定されています。海外では国や地域によって制度が大きく異なります。

高校生の免許取得については、法律上18歳から可能ですが、学校によって届出や許可が必要なケースが多いです。また、自動車学校は17歳から通うことができますが、仮免許の取得は18歳になってからとなります。なお、高校生や専門学校生、大学生などの学生証があれば合宿免許が割引になる場合もあるので、免許の取得費用を抑えたい方は役立ててみてください。

運転免許の取得は単に車を運転するための許可証を得るだけでなく、交通社会の一員として責任を持つことの始まりでもあります。各国や地域の制度を理解し、安全運転の知識と技術を身につけることが大切です。

運転免許の取得は単に車を運転するための許可証を得るだけでなく、交通社会の一員として責任を持つことの始まりでもあります。各国や地域の制度を理解し、安全運転の知識と技術を身につけることが大切です。

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