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クルマに常備したい防災グッズ!災害時に役立つ必須アイテムと季節別対策

突然の災害に見舞われたときに、あると安心なのが防災グッズです。近年、自動車は単なる移動手段だけでなく、緊急時の避難場所としても注目されています。車内での一時避難に備えて、どんな準備が必要なのでしょうか。

今回は、車載用防災セットの作り方と季節別対策についてご紹介します。

防災グッズを車に用意しよう!

防災グッズを自宅に備えているという方は多いかと思いますが、外出先で被災する可能性を考えると、車内にも防災グッズを用意しておくと安心です。

車内は季節や時間帯によって温度変化が大きく、夏場は80度近くまで上昇することもあるため、耐熱性の高い車載用の商品を選びましょう。

運転中に災害が起こると身動きが取れない

運転中に災害に見舞われた場合、道路状況の悪化により身動きが取れなくなる可能性が高いと考えられています。大地震では建物の倒壊や液状化現象などにより広範囲で渋滞が発生するケースや、豪雪では30時間近く立ち往生してしまうケースもあります。そのような状況下でも最低限の生活を維持できるよう、必要な防災グッズを備えておくことが重要です。

クルマに常備したい防災セット

いざというときのために、車に常備しておくべき防災グッズには優先順位があります。車種によって収納スペースのサイズは異なりますが、コンパクトカーでも最低限の防災グッズは備えておきたいものです。限られたスペースを有効活用するためにも、必要性の高いものから順番にそろえていきましょう。

優先順位の高いもの

災害時に真っ先に必要となるのが、生命維持に直結するアイテムです。これらは必ず車内の手の届きやすい場所に収納し、定期的な消費期限のチェックを心がけましょう。特に飲料水と非常食は、高温になる車内でも変質しにくいものを選ぶことが重要です。

  • 飲料水、非常食(人数分を3日分)
  • 緊急脱出用ハンマー(万が一の脱出に備えて)
  • 携帯トイレ(渋滞や避難時に必須)
  • 救急セット(応急手当用)
  • LEDライト(暗闇での視界確保用)

優先順位の低いもの

次に用意したいのが、災害時の行動をサポートする補助的なアイテムです。これらは必須ではありませんが、あることで災害時の行動の幅が広がり、より安全で効率的な対応が可能になります。100円ショップで手に入るものも多いので、収納スペースに余裕がある場合はこれらのアイテムも備えておくことをおすすめします。

  • 軍手(がれき撤去などの作業用)
  • ホイッスル(救助要請用)
  • 筆記用具(情報メモ用)
  • ゴミ袋(多目的に使用可能)
  • 防災手帳(緊急連絡先や避難場所などの記録用)

季節によってあると便利なもの

四季の変化が大きい日本では、季節に応じた防災対策も欠かせません。特に車内は外気温の影響を直接受けやすいため、夏と冬では必要な装備が大きく変わってきます。

夏の暑さ対策になるもの

夏場の車内は外の気温より高い温度になることもめずらしくありません。熱中症を予防するためにエアコンを適切に使用しつつ、バッテリーの残量やガソリンを消耗しないようにそれ以外の方法で車内温度の上昇を抑えるための準備が重要です。

  • サンシェード(日よけ用)
  • 冷感タオル、扇子(体温調節用)

冬の寒さ対策になるもの

冬の車内は、エンジンを切ると急速に温度が低下します。特に降雪地域では、雪による立ち往生も想定されます。そのような状況下でも体温を維持し、安全に過ごすための準備が必要です。また、一酸化炭素中毒を防ぐためにマフラー周りの定期的な除雪作業に使う道具も、寒冷地では必須アイテムとなります。

  • 使い捨てカイロ(防寒用)
  • ブランケット、保温シート(防寒用)
  • 厚手の手袋や靴下(防寒用)
  • 雪かき用スコップ(除雪用)

まとめ

車載用の防災用品は、季節や使用環境を考慮して選ぶことが重要です。中でも特に注意したいのが夏場の温度上昇です。非常食には熱で変質するものは避けることはもちろん、防災用備蓄で定番のカセットボンベは高温で爆発する危険性があるため、車内に放置しないようにしましょう。

また、避難所での生活が難しい方や、ペットを飼われている方の中には、車中泊を選択するケースも増えています。その場合は、目隠し用のカーテンや車中泊用マット、ポータブル電源など、車内で快適に過ごすための装備も検討しましょう。

さらに、ガソリン残量は常に半分以上を保つよう心がけ、災害時でも移動や暖房が確保できるようにしておくのも大切です。防災グッズの準備は、いざというときの安全を守る重要なカギとなります。