自動車のサブスクとは?メリットやデメリットを紹介!
- トリビア
- 2024.01.26
近年、クルマの利用形態が多様化しています。中でも注目されているのが「クルマのサブスクリプション(サブスク)」です。本記事ではクルマのサブスクとは何かを解説し、そのメリットとデメリット、そしてどんな方に向いているのかを探っていきます。
目次
カーシェアリングやレンタカーとの違いとは
クルマのサブスクとは、契約者の選んだクルマをサブスク会社が代わりに購入し、そのクルマを毎月定額の使用料で契約者に貸し出す仕組みのことです。「カーリース」と呼ばれることもあります。
カーシェアリングやレンタカーとの違いは、大きく分けて以下の3つです。
- 利用期間の長さ
カーシェア・レンタカーは日・時間単位であるのに対して、サブスクは月・年単位での契約となります。
- 料金体系
カーシェア・レンタカーは基本的に利用日数や時間に応じた料金が設定されていますが、サブスクは月額料金での支払いが一般的です。
- 占有可能かどうか
カーシェア・レンタカーは他のユーザーとクルマを共有しているため利用できないときもあるのに対して、サブスクでは契約期間中はマイカーのようにクルマを占有していつでも利用することができるのもポイントです。
クルマのサブスクのメリット
クルマのサブスクを利用するメリットとしては、以下のようなことが挙げられます。
初期費用を抑えられる
クルマを購入するとなると、一括購入はもちろんローンを組んでも頭金としてまとまったお金が必要です。サブスクは通常、初期費用が低いため、手軽にクルマを利用できます。
クルマに関する出費が一定になる
サブスクの月額料金には、クルマの利用料金に加えて自動車税や保険料(自賠責保険/任意保険)、車検費用などの諸費用も含まれている場合が多いのも特徴です(契約サービスによって含まれている内容は異なります)。面倒な手続きの必要がなく、まとまったお金が出ていく心配が少ないため予算管理がしやすくなるというメリットがあります。
最新モデルのクルマに乗り続けることができる
新車のサブスクでは、車検の関係で3年・5年・7年といった契約期間が一般的です。3年を選べば、3年おきに新車に乗ることができます。また、サービスによっては契約期間の途中であっても乗り換えができるプランもあります。
クルマのサブスクのデメリット
一方、クルマのサブスクには以下のようなデメリットも存在します。
走行距離に制限がある
サービスによっては月間1000~2000km程度の走行距離制限が設けられている場合があります。超過すると追加料金が請求される場合もあるため、長距離ドライブをする際には注意が必要です。契約プランや契約期間によっては走行距離が無制限になることもあるので、詳しくは各社のサービス内容をご確認ください。
中途解約に解約金が発生する
新車のサブスクは基本的に年単位での契約となっており、原則中途解約はできません。契約期間中に解約する場合は、違約金が発生するケースが多いので慎重に契約しましょう。サービスによっては解約金フリーのプランもあるので、家族構成の変化など、ライフイベントに合わせてクルマを乗り換えたい方は検討してみても良いでしょう。
残価精算が必要となるケースもある
契約終了時に想定以上に車両の価値が下がっていると判断されると、残価と査定額の差額の清算が必要となるケースもあります。走行距離をオーバーしたり、クルマにキズ・へこみなどがあったりする場合は追加料金が発生する可能性もあるので注意しましょう。
自由なカスタマイズができない
サブスクで契約したクルマは、カスタマイズの面でも制約があります。基本的に契約満了時に元の状態で返却(原状回復)する必要があるため、自分の好みに合わせた改造が難しい場合があるのです。予期せぬトラブルを防ぐためにも、カスタマイズをしたいと考えている方は事前に契約会社に相談しておくことが大切です。
クルマのサブスクが向いている方
上にご紹介したメリット・デメリットを踏まえて、クルマのサブスクが向いているのは以下のような5タイプの方が挙げられます。
- 初期費用を抑えてクルマを利用したい方
サブスクは定額料金のみで手軽に利用できるため、初期費用が負担となってクルマの購入に踏み出せなかった方には向いていると言えます。
- 毎月の負担を一定にしたい方
月額料金に保険料などの維持費が含まれているため、税金を納める時期や車検を受ける時期などに大きな出費が発生して焦ることがありません。月々の支出を安定させたい人にとって、サブスクの料金形態は魅力的と言えるでしょう。
- 乗りたい車があったらすぐに乗り換えたい方
契約期間の途中で乗り換え可能なプランを選んでおけば、気になる車種にすぐに乗り換えることが可能です。
- 好きなメーカーが決まっている方
特定のメーカーのクルマにこだわりがある場合、そのメーカーのサブスクがおすすめです。例えばトヨタでは「KINTO(キント)」、日産では「NISSAN ClickMobi(クリックモビ)」、ホンダは「Honda マンスリーオーナー」を提供しています。正規ディーラーでメンテナンスが受けられるという安心感があります。
- 利用頻度が高く、占有して使いたい方
サブスクは契約期間が長いほど費用が安くなるため、頻繁にクルマを利用する方にとってはレンタカーやカーシェアよりもお得です。使いたいときに予約が取れないというリスクもないので、マイカーのように占有して使いたい人にとってサブスクは便利です。
まとめ
クルマのサブスクは、柔軟なクルマの利用スタイルをかなえる新しい形態です。利用者の生活や好みに合わせて選択することで、カーライフがより便利で楽しいものになるでしょう。利用には審査があるので、詳しい契約方法については各社のWebサイトをご確認ください。