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渋滞でエアコンが効かない?クルマのエアコンが走らないと効かないときは

渋滞中、クーラーの効きが悪いと感じたことはありませんか? 「走っているときは快適な温度だったのに、停車したら冷房が効かなくなった……」という場合は、いくつかの原因が考えられます。今回の記事では、停車時にカーエアコンが効きにくくなる理由とその対策について解説します。

停車時にエアコンが効きにくい理由

クルマを停車したときにエアコンが効きにくくなる理由としては、以下の2つが挙げられます。

低速運転でコンデンサーに風が当たらない

そもそもカーエアコンの冷房は、内部を循環するエアコンガス(冷媒)の気化と液化を繰り返すことで冷たい風をつくり出すという仕組みです。中でも熱を車外に放出させる役割をもつコンデンサーは、クルマが走行しているときに受ける風を利用して冷やされるため、走行風の発生しない渋滞中や停車中は効率が落ちてエアコンの効きが悪くなるのです。

アイドリングストップが作動している

また、車種によってはアイドリングストップでエアコンのコンプレッサー(エアコンガスを圧縮して液化する装置)が自動的に停止し、冷房から送風に切り替わっている可能性もあります。燃費向上などのメリットがあるといわれているアイドリングストップですが、炎天下においては不便な機能ともいえるでしょう。

中には、送風に切り替わっても蓄冷材によって冷たい風をキープして車内温度の上昇を防ぐ技術を採用しているメーカーもあります。

エアコンが効きにくいときの対策

車内が冷えにくいと感じたときに効果的な対策は、主に以下の3つです。

内気循環に変更する

エアコンの空調設定には、「外気導入」と「内気循環」の2種類あります。エアコンが効きにくいときは、熱い外気をシャットアウトする内気循環に変更しましょう。限られた車内の空気を循環させるため、効率よく冷やせます。

ただし、外気を取り込まない内気循環には二酸化炭素濃度の上昇や感染症拡大などのリスクもあります。トラブルを防ぐために、こまめな換気や空調設定の切り替えも忘れずに行いましょう。

ちなみに空調設定の切り替えは、駐車時に車内温度が高くなっていたときにも活用できます。まずクルマの窓を全開+エアコンを外気循環にして走り出し、熱気を外に出したところで窓を閉めて、内気循環に切り替えることで効果的に車内温度を下げられます。

アイドリングストップを一時的に解除する

運転席近くにあるキャンセルボタンでアイドリングストップを一時的に解除すれば、自動的に冷房が停止するのを防げます。車種によって解除方法が異なる場合もあるので、詳しい手順は取扱説明書をご確認ください。基本的にはエンジンを切るとキャンセル状態もリセットされるため、エンジンをかけるたびに解除する必要があります。

対策が効かない場合は故障の可能性

上に挙げた対処法を行ってもエアコンが効かないときは、カーエアコンが故障している可能性があります。カーエアコンはいくつもの部品から構成されているため、一口に故障といっても原因はさまざまです。エアコンフィルターの交換やエアコンガスの補充などは工具があれば自分でできることもありますが、本格的な修理はプロの自動車整備士に任せることをおすすめします。

カーエアコンの修理を依頼できる場所

カーエアコンの修理を依頼できる場所は、主にカーディーラーや自動車整備工場、電装修理専門会社、カー用品店などです。洗車や給油のついでにガソリンスタンドで依頼できることもできますが、複雑な作業には対応していない場合もあります。

カーエアコンの修理費用の目安

修理費用は修理する部分によって異なります。エアコンガスの補充なら約3,000円〜5,000円、サーモスタットの交換なら1万円前後、ファンモーターの交換なら約2万円~4万円、エバポレーターの交換なら5万円前後、コンプレッサーの交換であれば約5万円〜20万円が目安となっています。依頼する業者によっても変わってくるので、上記の目安を参考に比較検討してみてください。

まとめ

今回の記事は、カーエアコンが走らないと効かない理由とその対処法についてご紹介しました。特に真夏の炎天下は短時間のエアコン停止でも急激に車内温度が上がるため注意が必要です。

クルマとドライブとタイヤに関するさまざまな情報を発信する「ON THE ROAD」では、カーエアコンが不調なときにチェックしたいポイントを紹介する記事も公開しています。カーエアコンが効かないときはこちらもあわせてチェックしてみてくださいね。