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タイヤに入れる窒素ガスとは?メリットやデメリットについても解説!

ガソリンスタンドなどで空気圧点検や補充をする際、スタッフから「窒素ガス充塡」を勧められたことはありませんか。タイヤに空気ではなく窒素ガスを入れることには、どんな効果があるのでしょうか。

今回はタイヤに入れる「窒素ガス」の基本からメリット・デメリットまでご紹介します。

窒素ガスとは

窒素ガスは、無色・透明・無臭の安定した気体で、空気中の約78%を占めています。生体物質に広く存在し、全生物に不可欠な存在です。自然界ではアンモニアやタンパク質などの窒素化合物としても見られます。常温では不活性でほかの物質と化合しないという特性から、半導体の製造や食品の酸化防止などのほか、タイヤへの充塡に使われることもあります。

窒素ガスを入れるメリット

タイヤに窒素ガス充塡が勧められる理由には、以下の3つのメリットがあるとされています。

タイヤからガスが抜けにくくなる

窒素ガスは酸素と比べてゴム分子を通り抜けにくいことから、タイヤに入れると空気圧が低下しにくくなるといわれています。

タイヤの劣化を防ぐ

タイヤに窒素を充塡すると、通常の空気と比べて酸素や水分が少ない状態になることから、ゴムやホイールの劣化を防げると考えられています。

燃費が向上する

空気圧の低下を防ぐことでタイヤの接地面の変化が小さくなり、結果的に燃費が向上するといわれています。

窒素ガスを入れるデメリット

一方で、以下のようなデメリットもあります。

空気充塡よりも費用がかかる

ガソリンスタンドやカーショップでは、給油や買い物のついでに利用すれば空気圧点検や補充を無料でやってもらえる場合がほとんどです。しかし窒素ガスを充塡する場合は有料で、1本あたり500〜1,000円程度かかります。お店によっては2回目以降の補充やタイヤ購入時の充塡が無料になる場合もありますが、少数派です。

窒素ガス充塡に対応できる場所が限られている

窒素ガスを入れてみたいと思っても、お住まいの地域によっては近隣のお店で扱っていない可能性もあります。すべての店舗が窒素ガス充塡に対応しているわけではないため、事前に取り扱いの有無や料金などを調べる必要があります。

窒素ガス補充がおすすめな人

コストや場所以外のデメリットは少ないので、メンテナンスの手間を減らしたい方や燃費が気になる方は一度お試しで入れてみるのも手です。大きな変化を感じられなければ、窒素充塡後に通常の空気を入れても問題ありません。

まとめ

窒素充塡が1本500円だとしたら、4本で2,000円。これを高いと思うか安いと思うかはドライバーさん次第です。もし普段から乗り心地や燃費に悩んでいるようなら、思いきってタイヤ自体を買い替えた方が大きな効果を得られるかもしれません。ご自身の愛車にかけられるメンテナンス時間や予算に応じて検討してみてくださいね。