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タイヤのトレッドとは?どんな役割があるの?

タイヤのトレッドとは?どんな役割があるの?
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タイヤについて調べていると、「トレッド」や「トレッドパターン」といった言葉を見かけることがあります。これらはどの部分を指すのかご存じですか? 今回は、タイヤの性能をつかさどる「トレッド」の基本について解説します。

タイヤのトレッドとは

「トレッド」とは、タイヤが路面と直接接する部分のことです。タイヤではなくクルマの構造に対して使われる場合は、左右の車輪間の距離(=トレッド幅)のことを指しますが、この記事ではタイヤのトレッドについて紹介します。

タイヤのトレッドの役割

タイヤのトレッドとは?どんな役割があるの?

トレッドには、タイヤの寿命を延ばすためのさまざまな工夫が凝らされています。具体的には、タイヤの骨組みともいえるカーカス部分を路面の衝撃や外傷から保護したり、摩耗性のよいゴムを使用することでタイヤの寿命を延ばしたりする役割があります。

トレッドパターンについて

また、トレッドの表面には「トレッドパターン」が刻まれています。トレッドパターンとは、トレッド部分に刻まれた溝や切り込みでできた模様のことです。さらに細かく分けると、太い溝は「グルーブ」、横方向の切り込みは「スリット」、スリットより細かい切り込みは「サイプ」と呼ばれます。トレッドパターンは用途によってデザインが異なり、タイヤの性能を大きく左右する部分といえるでしょう。

トレッドパターンの役割

トレッドパターンは、グリップ力・駆動力や雨天時の排水、操縦安定性・放熱性などタイヤの基本的な性能を高めるだけでなく、デザイン面ではファッション効果を高める役割もあります。

トレッドパターンの種類

左:非対称パターン(左側がINSIDE、右側がOUTSIDE)、中央:方向性パターン、右:対称パターン

トレッドパターンの種類は、大きく分けて「非対称パターン」「方向性パターン(ワンウェイパターン)」「対称パターン」の3種類です。

非対称パターンは左右で模様が異なり、多くのタイヤはコーナリング性能を高めるために外側のブロックが大きくなっているのが特徴です。また、方向性パターンは、排水性能を高めるために溝や切り込みに方向性があります。そして対称パターンは、模様が左右対称なので表裏・回転方向に関係なくタイヤを装着できるようになっています。
タイヤのメーカーによっては、「リブ型(タテ向きの溝)」「ラグ型(ヨコ向きの溝)」「リブラグ型(タテ向きとヨコ向きの溝を併用)」「ブロック型(複数のブロックで形成したもの)」の4種類に分けられる場合もあります。

トレッドパターンの種類による性能の違い

トレッドパターンによって、舗装路・高速道路に強いものや、悪路に強いもの、氷雪路に強いもの、走行音が静かなものなど、性能には差があります。それぞれのトレッドパターンの強み・弱みを理解して、用途に合ったタイヤを選びましょう。

毎日乗っている愛車でも、どんなトレッドパターンかを聞かれたらパッと思い浮かばない人も多いかもしれません。日々の安全運転を縁の下で支えているトレッドとトレッドパターン。この機会にほんの少し目を向けてみてはいかがでしょうか。

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