全国の高速道路ETC割引制度のまとめ
- トリビア
- 2022.07.22
今年も高速道路を使って、帰省や遠出を計画している方も多いのでは? 全国の高速道路・有料道路では、ETCの利用でお得に通行できるさまざまな割引制度が設けられています。各社のETC割引制度をまとめてご紹介します。
目次
NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本共通のETC割引制度
NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本では、3社共通のETC割引が行われています。
平日朝夕割引(後日還元型)
平日の一定時間(朝6~9時、夕方17~20時)に対象区間を走行すると、1カ月間の利用回数に応じた還元額が翌月20日に付与されます(5~9回なら最大約30%、10回以上なら最大50%)。還元額は後日通行料金の支払いに使用可能です。
※利用には「ETCマイレージサービス」の事前登録が必要です。
休日割引
土・日・祝日に地方部の対象区間を走行すると、通行料金が約30%オフになります(普通車と軽自動車等(二輪車)限定)。ただし、2022年度は渋滞の激化を避けるためにゴールデンウイークやお盆、年末年始は割引対象外となっています。
深夜割引
平日・休日にかかわらず、0~4時の間に対象区間を走行すると通行料金が約30%オフになります。
首都高速道路のETC割引制度
走行距離0.1kmごとに10円単位で加算する料金体系をとっている首都高速道路。2022年4月1日には上限料金の見直しが行われました(ETC普通車1320円→1950円に値上げ。ETC未装着車は一律1950円)。首都高速道路では主に以下の割引制度が導入されています。
深夜割引
0~4時の間に首都高速の入口等を通過して利用すると20%割引になります。なお、首都高速の深夜割引適用は、料金所ではなく最初のETCアンテナとの通信時間が基準となるのでご注意ください。
都心流入割引
外環と接続する対象出入口~都心環状線間を通行すると、どこで降りても最も近い都心環状線出入口までの料金となる制度です。※2026年3月31日までの期間限定
都心流入・湾岸道路誘導割引
横浜都心部の対象出入口~都心環状線間を通行し、かつ湾岸線「大黒JCT~川崎浮島JCT」を経由する場合、普通車は950円まで割り引かれます。※2026年3月31日までの期間限定
環境ロードプライシング割引
湾岸線・川崎線を利用する大型車・特大車の料金を割り引く制度です。横羽線沿線の住宅地域の環境を改善することを目的に、横羽線と湾岸線の料金に差をつけ、臨海部に交通を誘導するねらいがあります。
阪神高速道路のETC割引
阪神高速道路では、主に以下の割引制度が設けられています。
※「環境ロードプライシング割引」以外の5つは2032年3月31日までの期間限定
大阪都心流入割引
大阪都心部~対象道路(第二京阪道路(巨椋池IC以南)・第二阪奈道路等・西名阪道・南阪奈道路)間を通行するとき、守口線・東大阪線・松原線のどのルートを選んでも最安料金が適用されます。
神戸都心流入割引
明石方面~神戸都心部間を通行するとき、北神戸線や神戸山手線、新神戸トンネルを利用しても最短ルート(第二神明道路と阪神高速神戸線(第二神明接続部~生田川))と同じ料金で通行できます。
短距離区間利用割引
営業距離(利用距離)が4.3km以下の1区間の場合、各車種の下限料金が適用されます。往復で対象区間が異なる場合も、一方の区間が4.3km以下の1区間であれば割引を受けられます。
西大阪線端末区間割引
西大阪線の北津守~安治川(途中の出入口を含む)のみ通行するとき、割引が適用されます。現金車も対象の制度ですが、ETC車は早朝・夜間にさらに割り引かれます。
池田線時間帯割引
対象の時間帯(平日6~9時、17~20時)に池田線の池田木部・川西小花~神田のみ通行すると割引が適用されます。
環境ロードプライシング割引
特大車・大型車・中型車の対象車で、5号湾岸線の対象区間を通行すると割引が適用されます。
名古屋高速道路のETC割引
名古屋高速道路では、主に以下の割引制度が設けられています。
ETC都心環状割引
対象路線~都心環状線間を通行するとき、3または4番目出入口までの料金が2番目出入口の料金まで割り引かれます。
ETC夜間割引
中型車・大型車・特大車を対象とした夜間割引です。22時~24時の利用は10%、0~6時の利用は20%の割引となります。
ETC迂回乗り継ぎ
吹上東出口を出て15分以内に吹上東入口へ乗り継ぐ場合、乗り継ぎ前後の名古屋高速の利用をまとめて1回と見なされます。
名古屋都心流入割引
名二環・伊勢湾岸道などの対象高速道路~都心環状線間を対象のルートで通行すると、起点と終点間の最短距離を基本に料金が割り引かれます。
本州四国連絡高速道路のETC割引
本州四国連絡高速道路では、平日朝夕の時間帯を対象とした割引制度が導入されています。
本州と四国をつなぐ区間のみを利用した場合の割引
平日朝夕の時間帯(朝6~9時、夕方17~20時)に、神戸淡路鳴門自動車道・瀬戸中央自動車道・西瀬戸自動車道の3つの道路の「本州と四国をつなぐ区間」のみを利用した場合、通行料金が割り引かれます(普通車・軽自動車等が対象)。
※割引の利用には「ETCマイレージサービス」の事前登録が必要です。
広島高速道路のETC割引
広島高速道路では、主に以下の割引制度が設けられています。
ETC時間帯割引
平日・休日にかかわらず朝夕の時間帯(朝6~9時、夕方17~20時)に利用すると、最大10%通行料金が割り引かれます。
ETC乗継割引
広島高速1~3号線と高速4号線を90分以内に乗り継ぎすると、通行料金が割り引かれます(普通車なら最大420円引き)。
福岡・北九州高速道路のETC割引
福岡高速道路、北九州高速道路では、主に以下の割引制度が設けられています。
ETC時間帯割引
福岡・北九州高速道路で、平日と土曜の夜間早朝の時間帯(22~7時)に通行料金が割り引かれる制度です。
※割引適用は料金所を通過する日時
福岡高速ETC特定区間割引
貝塚~松島・多の津・粕屋・福岡IC間を対象に、通行料金が割り引かれます。夜間早朝割引・土曜割引・日祝日割引との併用も可能です。
北九州高速ETC乗り継ぎサービス
北九州高速道路2号線「戸畑出入口」と5号線「枝光出入口」を90分以内に乗り継ぎすると、乗り継ぎ前後の利用をまとめて1走行として1回分の通常料金となります。日祝日割引・土曜割引・夜間早朝割引・障害者割引との併用も可能です。
ETCマイレージサービス
NEXCO3社の平日朝夕割引や、本州四国連絡高速道路のETC割引など、一部の割引制度には「ETCマイレージサービス」の事前登録を条件としているものもあります。ETCマイレージサービスとは、ETCでの通行料金の支払額に応じてポイントが付与され、たまったポイント交換して通行料金の支払いに利用できるサービスです。
まとめ
今回ご紹介した割引制度には対象外の期間や、併用できる割引の適用順序などが設けられている場合があります。詳しい利用条件は各社のWebサイトからご確認ください。