スクールゾーンのルールとは?罰則や通行許可の手続きも解説!
- トリビア
- 2022.03.022023.10.13Update
ドライブ中、「スクールゾーン」の路面標示を見かけたことはありませんか? これはどんな場所なのか、どんな交通ルールがあるのか、意外と知らないドライバーさんもいるかもしれません。今回の記事ではそんなスクールゾーンについて解説します。
目次
スクールゾーンとは?
「スクールゾーン」とは、交通事故から子どもたちを守るために1972年から運用開始された交通安全対策の重点地域です。区域内やその周辺では、横断歩道やカーブミラーの新設、歩道の拡張、路面標示、路面シートの貼り付けなど、安全強化のための整備が継続的に行われています。
スクールゾーンは原則として小学校を中心に半径約500メートル以内の通学路が対象となりますが、地域によっては幼稚園や保育園の通園路が含まれる場合もあるので、慣れない場所を走行する際は特に注意しましょう。
スクールゾーンでの規制内容は?
スクールゾーン内での交通規制の内容は、その地域の道路事情によって異なります。中でも多いのが、平日の登下校時間帯に「歩行者専用道路」になるケース。指定されている時間帯は車両通行禁止となります。
そのほかにも速度制限や一方通行などの規制区域となっている場合もあるので、道路標識や路面標示をしっかり確認しておいてくださいね。
スクールゾーンの範囲・標識・路面標示
通学路やスクールゾーンで主に使われているのが、黄色地に黒で子どもが2人歩くシルエットが描かれた「学校・幼稚園・保育所などあり」の警戒標識です(「横断歩道」の標識と似ているので注意!)。この下に「通学路」「スクールゾーン」といった補助標識が設置されています。
また、「スクールゾーン」の路面標示や、路面シート(例:「通学路」「学童に注意」)、電柱巻付標示(例:「スクールゾーン」「文」「通学路」)が見られる地域もあるので、スクールゾーンの目印にしてみてください。
一般的にスクールゾーンは小学校などを中心とした半径500メートル以内の通学路に設定されますが、地域によっては幼稚園や保育園などの通園路が含まれることもあるので、知らない場所では特に気をつけましょう。
スクールゾーンの規制を違反した場合の罰則について
さらにスクールゾーンでは、区域内での交通ルールを示す規制標識が設置されている場合があります。これを守らなかった場合は道路交通法違反となり、その内容に応じて、交通反則通告制度に基づいた反則金や違反点数が課せられます。
例えば車両通行禁止の場所を通行すると「通行禁止違反」で、反則金7,000円(普通車)、違反点数2点となります。
基本的に夏休みなどの長期休暇中であっても規制内容が変わるわけではないので、十分に注意したいところです。
スクールゾーンを通行するには通行許可証が必要
「歩行者専用道路」となっているスクールゾーンを通行するには、その道路を管轄する警察署長に通行許可を申請する必要があります。
通行許可証の申請が認められるケース
通行許可の申請が認められるケースとしては、範囲内に車庫がある場合や、歩行困難な人が車両を利用する場合、冠婚葬祭・引っ越し、医師などの往診、保育園児や幼稚園児の送迎など、社会生活上やむを得ない事情がある場合などが挙げられます。
ただし、迂回路がある場合はこれらの理由があっても認められません。
申請するために必要な書類
通行許可証(正式名称は「通行禁止道路通行許可証」)の申請は、そのスクールゾーンを管轄する警察署などの窓口のほか、「警察庁行政手続サイト」などのオンライン上でも手続きができます。申請に必要な書類は基本的に以下の4種類です。
- 通行禁止道路通行許可申請書(警察署などのWebサイトでダウンロード可能)
- 自動車検査証などの写し
- 通行しようとする通行禁止道路の区間を示す地図
- やむを得ず通行することを証明する資料
地域によって必要な書類や部数が異なる場合があります。また、オンライン申請(電子申請)については、過去に許可を受けた内容の変更のみ対象となる場合もあるので、詳しい申請方法は管轄の警察署にお問い合わせください。
まとめ
もしスクールゾーンを見つけたら、その周辺は児童の通行が多いということ。背丈が小さく、時に予想外の行動をする子どもたちの近くでは、より慎重な運転が求められます。この機会にお近くのスクールゾーンを今一度確認してみてくださいね。