知らずに受けてた!? ドライバーなら誰もが受ける「車検」のトリビア
- トリビア
- 2021.12.13
ドライバーにとって2年に一度の恒例行事といえば、「車検」。正式名称は「自動車検査登録制度」といい、公道を走るクルマの所有者全員に法律で義務付けられた制度です。今回はそんな車検に関する3つのトリビアをご紹介します。
車検はいつから受けられる?
自家用自動車の場合、初回は新車登録から3年、それ以降は2年ごとに受けることになっている車検。継続検査は有効期間が満了を迎える1カ月前に受けるのが一般的ですが、実は有効期間内であれば検査はいつでも受けられます。
ただし、1カ月以上前に受けると有効期間はその日から2年間となるため、次の満了日が前倒しとなって損をしてしまうことになります。1カ月前から満了日までの間に受ければ、次の有効期限は元の満了日から数えて2年間となるので、この期間に受けるのが最も効率が良いのです。
車検シール(ステッカー)を貼らずに走るとどうなる?
無事に車検に通ると、「車検証(自動車検査証)」とともに「車検シール(検査標章)」が交付されます。車検シールは車検の有効期間の満了日を示すもので、道路運送車両法第66条で「検査標章を表示しなければ、運行の用に供してはならない」と定められています。つまり、車検シールを貼っていなければ公道を走行してはいけないということです。
ただし、指定工場で検査を受けた場合は検査に通ってから車検シールと車検証が交付されるまでに時間がかかります。届くまでの間は、代わりのものとして「保安基準適合標章」(有効期限は車検を受けてから15日間)を貼っていれば走行できるのでご安心ください。
車検シールを貼らずに公道を走ると、50万円以下の罰金が科せられます(道路運送車両法第109条の9)。車検証を備え付けていない場合も同じく罰金の対象となるので注意しましょう。もしもステッカーや車検証を紛失したら、最寄りの運輸支局(軽自動車なら軽自動車検査協会)で再発行できるので、手続きをお忘れなく!
シール印刷の費用は、総額で年間約3億円!
車検シールの年間の製造枚数は約2500万枚。年間約3億円の製造費用がかかっており、1枚当たりの単価は約12円なのだとか(2014年度実績)。ちなみに再発行した場合、300円の手数料がかかります(検査登録印紙代)。
知らないと罰則につながることもある、車検のあれこれ。この機会にぜひおさらいしてみてください。