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換気以外にも役割いろいろ!トンネル天井で見かける、ジェットファンとは?

換気以外にも役割いろいろ!トンネル天井で見かける、ジェットファンとは?
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高速道路を走行中、トンネルの天井に大きな筒のようなものを見かけたことはありませんか? 今回は知っているようで知らない、高速道路を支える名脇役「ジェットファン」についてのトリビアをご紹介します。

「ジェットファン」とは?

換気以外にも役割いろいろ!トンネル天井で見かける、ジェットファンとは?

高速道路などのトンネル上部に一定間隔で設置されている、筒状の大きな機器。まるで旅客機のジェットエンジンのようなこちらの正式名称は、「ジェットファン」といいます。車の排ガスなどに汚染されたトンネル内に新鮮な空気を送り込んで換気し、ドライバーの視界確保にも役立っています。

実は換気だけではない、ジェットファンの役割

換気以外にも役割いろいろ!トンネル天井で見かける、ジェットファンとは?

ジェットファンの機能は換気だけではありません。通常、トンネル内の空気は車の進行方向に向かって流れていますが、ジェットファンで空気の流れをつくることにより、火災時の排煙や、トンネル外に排出される空気をきれいにするといった役割も担っています。

例えば大阪の都市部の地下3.6kmを走る「正蓮寺川トンネル」では、34台のジェットファンをインバーターで制御するシステムを採用。トンネル内の空気の流れとは逆方向に風を発生させて排ガスを集塵機へ送り込み、トンネル外に排出される空気を清浄化しています。

さらに火災時にはジェットファンの風向・風量を制御して火元付近の風速をゼロに近づけて、煙の拡散を一定時間抑制。トンネル内での渋滞発生時、火元の前後方どちらにいても避難しやすいように工夫されています。

このように24時間365日稼働し続けているジェットファンですが、頭上に設置されているものだけに、落下や不具合への対策も気になりますよね。上に挙げた正蓮寺川トンネルでは、落下防止ワイヤや状態監視用の振動計を設置するなどの対策が施されています。そのほかのトンネルでも、定期的な点検・補修などが行われています。

日ごろの快適な走行環境づくりだけでなく、非常時の安全確保にも必要不可欠なジェットファン。高速道路でトンネルに入った際は、ぜひ天井部分に注目してみてください。

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