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ドライブシャフトの異音は故障のサイン?役割・交換時期やブーツ交換の費用を解説

ドライブシャフトってどんなもの?役割や交換時期について解説!
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1台の自動車を構成するパーツは、小さなものまで数えれば約3万個にも上るといわれています。そのなかでも、足回りで大きな役割を担うのが「ドライブシャフト」です。異音がしたら即点検が必要で、ブーツ交換なら1〜2万円程度が目安となります。今回の記事では、このドライブシャフトのはたらきや交換時期などについて詳しく解説します。

走行中にドライブシャフトから「カタカタ」異音がしたら要注意

走行中に足回りから「カタカタ」「ゴロゴロ」といった聞き慣れない音が聞こえてきたら、それはドライブシャフトの不調を知らせるサインかもしれません。

放置は厳禁!最悪の場合は走行不能になるリスク

ドライブシャフトにも寿命があり、経年により交換や修理が必要です。異音が発生しているにもかかわらず放置してしまうと、初期段階では簡単な修理で済んだはずの不具合が悪化し、より高額なパーツ交換が必要になったり、突然クルマが動かなくなったりといった危険な状況を招くこともあります。なるべく早い段階で対処することが、安全確保と修理費用の節約につながります。

異音の種類は?

ドライブシャフト周辺から発生する異音と、考えられる原因には、いくつかの種類があります。

  • 「カタカタ音」:ハンドルを切って低速で走行しているときに発生しやすい音です。ジョイント部分のガタつきなどが考えられます。
  • 「コトコト音」:低速走行中や段差を乗り越えるときに聞こえることが多い音です。内部の潤滑剤の劣化や軽度な摩耗などが考えられます。
  • 「ゴロゴロ音」:加速や減速時に周期的に発生する音で、ベアリング部分の摩耗などが考えられます。
  • 「ゴリゴリ音」:高速走行時や急カーブ時に聞こえる音で、金属同士が接触している可能性があり、かなり深刻な状態が考えられます。

ただし、素人が音だけで原因を正確に特定するのは難しいため、このような異音に気づいたら、自己判断せずにプロの点検を受けることをおすすめします。

そもそも「ドライブシャフト」とはどんな部品?

ドライブシャフトってどんなもの?役割や交換時期について解説!

ドライブシャフトとは、駆動輪に向かって左右に伸びる棒状のパーツを指します。「シャフト(shaft=軸)」という名のとおり、回転軸の役割を担う重要な部品です。

エンジンやモーターの動力をタイヤに伝える「車軸」の役割

ドライブシャフトには、エンジンで発生させた駆動力を車輪に伝える役割があります。シャフト部分は大きく3つの部位に分けられ、タイヤ側から「アウタージョイント」・「ドライブシャフト」・「インナージョイント」の順で構成されています。

ちなみにFR車や4WD車ではドライブシャフトに加えて、前後の方向に「プロペラシャフト」というパーツも取り付けられています。距離の離れたミッションからディファレンシャルギア(デフ)に駆動力を伝える機能があります。

ドライブシャフトの交換時期とは

ドライブシャフトの交換時期の目安は一般的に10~15年ですが、ジョイント部分を保護する「ドライブシャフトブーツ」はさらに寿命が短く、5年(走行距離5万km)程度が目安と言われています。交換時期にかかわらず、ブーツにひび割れがないか、内部のグリスが漏れていないか、ゴムが硬化していないかなども定期的に点検しておくと安心です。

故障の主な原因は「ドライブシャフトブーツ」の破損

ドライブシャフトってどんなもの?役割や交換時期について解説!

ドライブシャフトの故障にはさまざまな原因が考えられますが、ドライブシャフトそのものよりもドライブシャフトブーツのトラブルである場合がほとんどです。ドライブシャフトブーツが破損した状態でグリスが漏れ出すと、内部のベアリングが損傷して異音が発生します。

関節を守るゴムカバー「ブーツ」の役割

ドライブシャフトブーツは、ベアリングやジョイントといった可動部分を保護するゴム製のカバーです。内部には潤滑用のグリスが封入されており、関節のように動く部品がスムーズに作動するための重要な役割を担っています。また、砂やホコリ、水分などが内部に入り込むのを防ぐバリア機能も果たしています。

このブーツが破れた状態で走り続けると、内部に異物や水分が侵入し、可動部分にサビや摩耗が発生します。その結果、異音が発生したり、走行ができなくなったりする可能性があるのです。

なお、クルマには複数の種類のブーツが使われており、主なものとして以下の5つがあります。

  • ドライブシャフトブーツ:エンジンからタイヤへ動力を伝えるドライブシャフトのジョイント部分を保護
  • ステアリングラックブーツ:ハンドル操作をタイヤに伝えるステアリングラックの可動部を保護
  • タイロッドエンドブーツ:ハンドル操作をタイヤに伝えるタイロッドの先端部分を保護
  • スタビリンクダストブーツ:コーナリング時の車体の傾きを抑えるスタビライザーとサスペンションの接続部を保護
  • ロアアームボールジョイントブーツ:サスペンションの土台となるロアアームのジョイント部分を保護

車検に通らない?ブーツの破れは即整備が必要

ドライブシャフトブーツの状態は保安基準のチェック項目に含まれ、第10条(動力伝達装置)の項目内、三の「ヨ」にて「自在接手部のダスト・ブーツに損傷があるもの」が不適合理由として挙げられているため、破れていると車検に通りません。ドライブシャフトブーツの劣化や損傷に気づいたら、なるべく早めに交換しましょう。DIYで作業するなら、シャフトを分解せずに少ない工具で装着可能な分割式ブーツがおすすめです。

修理・交換にかかる費用と時間の目安

ドライブシャフトブーツの交換をプロに依頼する場合の修理費用は、部品代と工賃込みで1万円~2万円程度が目安で、所要時間は30分ほどです。

ブーツ内部のグリスが流出してジョイントまで破損してしまった場合や、長期間の使用でドライブシャフト自体の交換が必要になった場合は修理費用がさらに高額になり、部品代と工賃で数万〜十数万円かかることもあります。

愛車に長く乗るために!シャフトの状態をチェック

ドライブシャフトに不具合があると、異音以外にもいくつかの異常がみられることがあります。

まず確認したいのが、「グリスの漏れ」です。タイヤの内側やサスペンション周辺に黒いベタベタした油のようなものが付着していたり、駐車位置の地面にシミができていたりする場合は、グリスが漏れている可能性があります。ブーツに亀裂やひび割れがないか目視でチェックしましょう。

また、「タイヤのガタつき」にも注意が必要です。ハンドルを切るたびに振動を感じたり、いつもよりもハンドルが重かったり、戻りが悪いといった症状があれば、すぐに整備士による詳しい点検を受けてください。

タイヤ交換や洗車時に「クルマの裏側(下回り)」を定期的にチェック

プロにタイヤ交換を依頼する際には、下回りもまとめてチェックしてもらうよう伝えましょう。

ドライブシャフトは、エンジンの動力をタイヤに伝えるクルマの心臓部ともいえる重要な部品です。異音や振動といった不調のサインを見逃さず、定期的に下回りの点検を行うことで、愛車を安全に長く乗り続けられます。特にドライブシャフトブーツは劣化しやすい部品のため、タイヤ交換や洗車のタイミングで状態を確認する習慣をつけておきたいところです。

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