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タイヤメーカーが解説する「スタッドレスタイヤとは?」その3

タイヤメーカーが解説する「スタッドレスタイヤとは?」その3
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雪道ドライブには欠かせない「スタッドレスタイヤ」。お住まいの地域によっては、あまりなじみがないという方もいるかもしれません。その2では、冬の路面を捉える仕組みや、装着シーンを紹介しましたが、今回はスタッドレスタイヤを使用する際に必ず知っておきたい交換時期や保管方法について解説します。

スタッドレスタイヤは、いつごろから交換するべきもの?

タイヤメーカーが解説する「スタッドレスタイヤとは?」その3

スタッドレスタイヤに履き替えるタイミングは、初雪が降る直前の天気のよい日がベスト。初雪の時期は地域によって異なるので、天気予報などを確認しながら最適な履き替え時期を見極めましょう。参考までに、平年の初雪日は札幌で10月28日ごろ、東京で1月3日ごろ、大阪で12月22日ごろとなっています(※気象庁のデータより)。

また、NEXCO 東日本が2019年度に行った調査によると、東日本のエリアごとの高速道路における冬タイヤ装着率は、東北地方で12月上旬に90%以上、新潟地方で12月上旬に98%、関東地方で1月中旬に78.8%(小型車73.3%/大型車95.0%)となっています。東日本にお住まいの方はこちらも目安にして、余裕をもって履き替えておくと安心ですね。

なお、新品のスタッドレスタイヤを装着する場合は、雪が降る前に必ず「慣らし走行」をしておくこともお忘れなく。あらかじめ乾いた路面を走っておくことで、製造過程で発生したタイヤ表面のオイル分などが取り除かれて本来の性能が引き出されるほか、乾燥路面におけるスタッドレスタイヤ独特の運転感覚にドライバーが慣れるという効果もあります。具体的な距離としては、時速80km以下で走行距離100キロ以上が目安です。

スタッドレスタイヤの保管時のポイントとステップは?

タイヤメーカーが解説する「スタッドレスタイヤとは?」その3

雪の時期が過ぎたら、なるべく早くノーマルタイヤ(夏タイヤ)への交換を。スタッドレスタイヤはトレッド部分に入った細かい切り込みにより、ウエット性能やブレーキ性能が夏用タイヤに比べて劣るので要注意です。

スタッドレスタイヤの保管方法は基本的に夏タイヤと同じで、大事なポイントは「ゴムの劣化を防ぐこと」と「タイヤの形が崩れないようにすること」の2つ。主なステップは次のとおりです。

1.タイヤの汚れをしっかり落とし、完全に乾かす

冬の間に付着した融雪剤や泥、小石などの異物はゴムの劣化の原因になります。油分や水分も変質の原因となるので、なるべく洗剤は使わず洗浄後はきちんと乾燥させましょう。

2.ホイール付きで保管する場合は空気を抜いておく

タイヤの緊張を和らげるため、適正空気圧の1/2程度になるように空気を抜いておきましょう。

3.適切な場所にタイヤを保管する

湿気や直射日光はゴムの大敵。特に直射日光はタイヤのひび割れの原因になるので、風通しのよい冷暗所に「平積み」もしくは「縦置き」で保管しましょう。ホイール付きで保管する場合は「平積み」、タイヤのみの場合は「縦置き」にすると、タイヤの重みによる変形を防げます。タイヤのみを平積みにする場合は下のタイヤに負荷がかかるため、定期的に配置換えすることをおすすめします。

また、タイヤを長期間保管すると内部から薬品が染み出す場合があります。保管場所への色移りを防ぐため、タイヤが直接触れる床にはベニヤ板や段ボールを敷き、ホワイトサイドのタイヤならタイヤの間にも段ボールなどを挟んでおきましょう。

新品のスタッドレスタイヤは適正な環境に保管されていれば2シーズン前(2年前製造)のタイヤでも同等の性能を維持できるといわれているように(※タイヤ公正取引協議会調べ)、正しい保管方法がタイヤの長持ちにつながります。次の冬に気持ちよく履き替えるためにも、今回ご紹介したポイントをお役立てくださいね。

タイヤメーカーが解説する「スタッドレスタイヤとは?」シリーズ、その1その2の記事も合わせてご覧いただくと、より役立ちます!

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