立春を迎え、暦上は春…ですがまだまだ肌寒く、本当の春到来が待ち遠しいこのごろ。でも、寒くてもぬくぬく移動ができるのがドライブのいいところ。家族そろって愛車で景観地を目指すもよし、グルメドライブを楽しむもよし。温泉に入って日々の疲れを洗い流すのもいいですよね。
しかしドライブ中に、SA・PAを過ぎてから「パパー、おしっこー!」というような、突然の事態は付き物。こんなとき、うまく対処をしないと家族の気持ちはダダ下がり。「ドライブやだー」なんて子どもたちに言われてしまうかもしれません。
そうならないためにも、これまでON THE ROADで実施してきた数々のアンケートの中から、実際に回答いただいた家族ドライブの“あるあるシーン”をご紹介。それらを検証し、うまく乗りこえるテクニックを学びましょう。
眠気MAXでもドライバーの代わりがいない…
「へとへとになり、運転代わってくれと言ったのに、イヤの一言。その後、妻が助手席でいびきをかいて寝始めたとき。ムカっときましたよね」(50代・男性)
気持ちはよくわかります。でもドライバーだけではなく、同乗者も疲れてしまうのは仕方がないもの。むしろ寝てしまうほど疲れている奥さんに、代わりに運転してもらうというのは危険でもあります。
高速道路上を走っているなら、次のSA・PAですみやかに休憩をとるのが一番です。一般道なら大きめの駐車場があるコンビニに寄るといいでしょう。15分でいいのです。シートを倒して寝るだけでも身体とメンタルを休めることができます。疲れているけど神経が鋭敏になっているときはストレッチをして凝りかたまった筋肉をほぐしましょう。ハンドタオルに水を含ませ、おしぼりがわりに使うのも効果的です。
でも本当は、疲れを感じる前に休むのが一番なんですよね。例えば食事後にちょっと仮眠をとるようにすれば、ロングドライブも快適にこなせるようになります。
そして日中から細かく休憩を取り入れるタイミングで、奥さんにちょっとだけ運転を代わってもらうようにお願いしてみましょう。まだ疲れが身体にたまっていなければ、奥さんだってけんもほろろにイヤと断ったりはしないでしょうから。
外気温が下がって車内が寒い!
「外気温度が下がってくると、意外と足元が冷えてくるんですよ」(30代・男性)
いくらエアコンの力に頼ったとしても、外の空気が冷え込んでいると車のボディを通じて冷えが伝わってきます。たとえエアコンのモードを内気循環にしていたとしても、です。
対策その1は、ポットに温かいコーヒーや紅茶を入れておくこと。温かい飲み物は体の内側から温めてくれますから。もちろん家で作ったものではなく、コンビニなどで購入したホットドリンクを移しかえてもOKですよ。
対策その2はブランケット。膝上と足元のエアコン吹き出し口を覆うようにしてかけると、暖かい空気が上にいかず足元に留まってくれるようになります。
対策その3は靴下用の使い捨てカイロを使うこと。足先が暖まるだけでも体感温度はずいぶんと変わります。
渋滞時にトイレが我慢できない!
「SA・PAで水分をとりすぎて、事前にトイレをうながしたのに、高速道路運転中に『パパおしっこ』と騒ぎ出すとき。本当につらいです」(40代・男性)
こればかりは仕方がありません。怒ってしまってはダメ。常日頃から「トイレが我慢できなくなる前に、なんとなくでいいからトイレに行きたいってことを言ってね」と言い聞かせ、SA・PAに寄るたびに「でなくてもいいからトイレにいっておいで」と、トイレに入ることを習慣づけるようにしましょう。
その上で「我慢できない!」とデンジャラスなアラートが鳴り響くときのために、携帯トイレを用意しておきましょう。多くの携帯トイレはおしっこ用のものですが、抗菌性凝固剤がついたうんち用の携帯トイレもありますよ。
なお自律神経の関係で、ストレスを感じるとトイレが近くなる人もいます。渋滞時もマイペースでリラックスしてもらえるように、子供たちの好きな作品を見ることができるタブレットやポータブルDVDを常備しておくというのもいい一手ですよ。
備えあれば憂いなしといいますかうれしいなといいますか。いざという事態を想定して、一歩先ゆく対策が笑顔でいっぱいのドライブにする秘訣です。ぜひ、マスターしてくださいね。