ドライブ中級者も要チェック!凍結した坂道で注意すべきこととは?
- HOW TO
- 2017.01.17
冬場のドライブで避けられないのが「路面凍結」。特に坂道での運転は、運転歴が長くても不安という人も多いのではないでしょうか。ここでは凍結した坂道を走行する上で気をつけたいポイントをいくつかご紹介します。
上り坂と下り坂
上り坂では、勾配にあわせて高めのギアを使い、安定したアクセルコントロールを保ちましょう。急激なアクセル操作はホイルスピンを起こし、坂を上れなくなる原因に。
そして下り坂では低めのギアを使い、フットブレーキのみに頼らずエンジンブレーキも使いながら減速を。前輪側に荷重のかかる下り坂では後輪のグリップ力が弱くなるため、急なブレーキやハンドル操作はスピンしやすくなり特に危険です。
FF車とFR車とでの違い
また、自分の愛車の駆動方式による性質の違いを覚えておくことも重要です。特に坂道においてはその違いが顕著です。登り坂では、FF(前輪駆動)車はなかなかパワーが出にくいのに対し、FR(後輪駆動)車はパワーがかかりやすくスリップの危険性も高くなります。反対に、下り坂ではFF車がスリップしやすくFR車はパワーが出にくくなります。なお、積雪や凍結に強いといわれる4WD(四輪駆動)車でも下り坂は滑りやすいので油断は禁物。
坂道に限らず、凍結した道では急発進・急ブレーキ・急ハンドルの「3急」操作は避け、車間距離を多めにとりながら落ち着いた運転を心がけましょう。
意外と多い? ABSの誤解
急ブレーキ時にブレーキがロックされると、タイヤの回転が止まってしまいハンドル操作が効かなくなってしまいます。それを防ぐ機能が「ABS」です。自動的にポンピングブレーキをかけているような状態にすることでタイヤの回転を保ち、ハンドルでの方向転換を可能にしてくれます。
意外と誤解されがちですが、「ABSがついているから早く止まれる」というわけではなく、むしろABSによって制動距離は伸びることもあります。もちろん悪天候下での急ブレーキは極力使わないのが一番ではありますが、「ABSはあくまで緊急時の車の安定性とハンドル操作を高めるためのもの」と覚えておくとよさそうです。
また、ABSはブレーキを力いっぱい踏み続けることで作動します。このとき強い振動や異音を感じても正常に機能している証拠なのでご安心を。積雪や凍結が激しくなる前に、一度安全な場所で動作確認しておくことをオススメします。
凍結や積雪の多い時期のお出かけは、つい億劫になりがちですが、冬ならではの遊びや美しい景色は多いものです。今回ご紹介したポイントに気をつけて、安全にドライブを楽しんでみてくださいね。