子どもの安全を守るために!チャイルドシートの正しい選び方とは?
- HOW TO
- 2015.10.16
運転席にかぎらず、車のシートは大人の身体のサイズに合わせて作られています。つまり子どもが乗るときはサイズオーバー。幼児に大人のシャツを着せたようにブカブカで、シートベルトを装着していたとしても、体を固定できません。
日本では、2000年から道路交通法によって、6歳未満の幼児を車に乗せる際のチャイルドシート着用が義務付けられています。また、それ以降の学童に対しても、運転の安全のために着用が推奨されています。
ただ、どんなチャイルドシートでもいいというわけではありません。安心して使えるチャイルドシートを見分ける方法に、「Eマーク」の有無があります。
もともと、日本には独自の安全基準に適合したことを示す「自マーク」がありました。しかし、2006年からチャイルドシート先進国であるヨーロッパの安全基準(「ECE規則44号」)が日本でも施行されるようになり、基準を満たしたチャイルドシートへ、新たに「Eマーク」が添付されるようになったのです。
チャイルドシートを購入するときは、必ず「Eマーク」がついているかどうかを確かめましょう。
目次
子どもの月齢によるシートの違い
チャイルドシートは大きく分けて次の3タイプに分類できます。
ベビーシート(0〜1歳の新生児・乳児用)
隣に座っている人が世話をしやすいように、進行方向の後ろ向きに装着するシートタイプ、もしくは横向きに装着するベッドタイプがあります。乗せ降ろしがしやすいように回転軸がついている製品もあります。
チャイルドシート(1〜4歳の幼児用)
進行方向に向かって装着するシートで、5点ハーネス(身体全体を支えるシートベルト)がついているものが一般的。ハーネス、ベルトではなく胸部を守るインパクトシールドがついた製品もあります。
ジュニアシート(3〜12歳の学童用)
身体が大きくなってきた、しかし大人のサイズにはまだ届かない学童用として、車にもともと備わっているシートベルトが正しい位置で使えるように座高を高くするシート型と、座面のみのコンパクト型があります。シート型のほうがランバーサポートの効果もあるのでオススメです。
またEマークには「UNIVERSAL 9-18kg」といった製品カテゴリおよび対象の体重範囲も記載されています。
カテゴリの表記を確認!
- UNIVERSAL 汎用。基本的にどの車種にも装着可能
- SEMI UNIVERSAL 準汎用。装着時に別パーツを必要とするものなど
- RESTRICTED 限定用。特定の車種のみに使えるシート
- SPECIFIC VEHICLE 特定用。特定の車種のみに使えるシート。主にディーラーオプション
これから新たに車を買うのであれば、ディーラーオプションのチャイルドシートを選んだほうがよいでしょう。すでに所有している車両にチャイルドシートを導入するなら、UNIVERSALカテゴリの中から選択します。
ただしUNIVERSALでも一部車種では使用できないことがあります。事前にチャイルドシートメーカーサイトなどで、自分の車で使える品かどうかチェックすることをお忘れなく。
逆を言えば、対応車種リストを公開していないメーカーの品は選ばないようにしたいところですね。
ところでここ数年に発売された車種には、ISOFIXというチャイルドシート用のマウントがついているケースが増えてきました。がっちりと固定することが可能で取り外しも簡単。もしあなたの愛車がISOFIXに対応しているなら、チャイルドシートもISOFIX対応品を選びましょう。