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ドライブレコーダー設置のルールとは?

不測の事故やあおり運転などのトラブルに備えて、愛車にドライブレコーダーを装着する人が増えています。近年は前後2カメラタイプや、本体・カメラが分かれたセパレート型、ルームミラー一体型などさまざまな商品が販売されており、取り付け方法に戸惑う方もいるかもしれません。

ここではドライブレコーダーを設置するうえで知っておきたい設置ルールと注意点についてご紹介します。

ドラレコの設置場所に関する法律

ドライブレコーダーの設置場所には、主に次の法律が関わってきます。

道路運送車両法保安基準第29条(窓ガラス)第4項には、「窓ガラスには、次に掲げるもの以外のものが装着され、貼り付けられ、塗装され、又は刻印されていてはならない」「前各号に掲げるもの(※検査標章など)のほか、運転者の視野の確保に支障がないものとして告示で定めるもの」とあります。

そしてその告示(道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第 39 条 3 項)には、「ドライブレコーダーの前方用カメラ若しくは運転者用カメラその他の道路、交通状況若しくは運行中の運転者の状況に係る情報の入手のためのカメラ、一般乗用旅客自動車運送事業用自動車(一般乗用旅客自動車運送事業の用に供する自動車をいう。以下同じ。)に備える車内を撮影するための防犯カメラ」とあります。

つまり、ドライブレコーダーの窓ガラスへの装着は認められていますが、ドライバーの視野に支障がない範囲内に装着する必要があるということです。

具体的な注意点

続いて実際にドライブレコーダーを取り付けるうえで注意したいポイントを4点ご紹介します。

作業中にカメラのレンズを傷つけない

カメラを取り付ける際やレンズの角度を調整する際は、レンズ部分に触ったり工具を当てたりしないように気をつけましょう。レンズの汚れやキズの原因になります。

説明書にある貼付寸法を守る

ドライブレコーダーの取扱説明書には、貼り付け位置の寸法が記載されています。寸法は車種によっても変わるので、前もってご確認ください。位置が決まったら養生テープなどで一度仮止めして、運転席からの視界を妨げていないか、ワイパーの可動範囲内に設置されているかなどもあわせて確認しましょう。ワイパーの可動範囲外に取り付けてしまうと、雨が降ったときに水滴が妨げになってうまく撮影できなくなる可能性があります。

車検の検査標章に重ならない位置を選ぶ

フロントガラスの上部には、検査標章(車検ステッカー・車検証シール)が貼られています。ドライブレコーダーを取り付けたい位置にどうしても重なってしまう場合は、標章を再発行して別の位置に貼りなおすという方法があります(一度剝がしたものは貼り直しできないため)。もとの標章を剝がしたあと、標章なしで公道を運転すると法令違反になるので貼り忘れにはご注意ください。

検査標章が視野に入らないように

レコーダーと検査標章の位置が重なっていなくても、カメラの視野の範囲内に検査標章が入る場合があります。ここに入るとレコーダーの映像に映りこんでしまうので、あわせて確認しておきましょう。

まとめ

ドライブレコーダーの設置自体は義務ではありませんが、取り付け方法を間違えると法令違反や車検に通らないなどのトラブルにつながる可能性があります。レコーダーのタイプや車種に合わせて正しく取り付けるようにしてくださいね。

また、レコーダーの見た目をすっきりさせたい場合は天井の内張りや内装材などに配線を通す必要があります。メーカー純正のレコーダーなら説明書に詳細な手順が書かれていますが、DIYでの作業が不安な方はプロに取り付けを依頼するのもおすすめですよ。