いつものドライブコースがちょっと飽きてきたなと感じてきたら、今までチョイスしなかった目的地にナビをセットしてみましょう。そこには新しい発見が必ずあるはずです。
今回オススメしたいのが、歴史深い場所へのドライブ。特に日本各地に残るお城とその城下町界隈は、古き時代に思いを馳せるには絶好のスポット。学生のころに学んだ歴史や読んだ本を思い返しながら散策すれば楽しさ倍増。当時の大名の生きざまに心を震わせながら各地を巡ると、歴史へのロマンは「さらに倍」になりますよ。
今回は江戸時代に建設された天守を今でも残す12のお城のうち、四国にある4つをご紹介しましょう。
松山城(伊予松山城)
所在地:愛媛県松山市丸の内
関連サイト:松山城
標高132mの勝山山頂に今も残る、伊予国の松山城。金亀城、勝山城とも呼ばれています。着工は慶長7年(1602年)。関ヶ原の戦い(1600年)の直後ですね。日本三大連立式平山城の1つでもあり、石垣がとにかく巨大! 平地の町並みを見下ろせるのもポイントです。松山城の天守は16:30~17:30(季節によって異なる)で営業終了となりますが、本丸広場は21時まで開放されています。ここから見る夜景がまた絶景ですよ。
毎日ライトアップされているので、二之丸史跡庭園などから見上げて愛でるのも、また風情があります。
合わせてドライブしたいスポットは日本三大古湯の道後温泉。夏目漱石の『坊ちゃん』を思い浮かべながら、ドライブの疲れを洗い流しましょう。
高知城
所在地:高知県高知市丸ノ内1丁目2-1
関連サイト:高知城
現在の城は山内一豊によって慶長8年(1603年)に築城。享保12年(1727年)大火に見舞われましたが、寛延2年(1749年)に再建。以後修復工事を重ねながら、今なお独立式の天守を保っています。古き日本の城を堪能したい方には、まず選んでいただきたいお城ですね。
お城といえば独特の被写体や多彩なアングルを求めて、カメラ好きも集まる場所。高知城は天守・御殿の両方が残っていますし、天守と大手門(追手門)をセットで撮影できるなど、撮影ポイントには事欠きません。スマートフォンでもいいのですが、できることなら一眼カメラを持って行きましょう。
高知城を訪れたなら、南下して桂浜あたりもドライブするべきです。ここは坂本龍馬ゆかりの土地。高知城と合わせると、江戸時代の最初と最後をディープに味わえるポイントなんですよね。
宇和島城
所在地:愛媛県宇和島市丸之内1
関連サイト:宇和島市観光ガイドWEBSITE
このあたりは平安時代から砦が築かれていましたが、宇和島城と名付けられたのは慶長6年(1601年)から。天守を持つ現在の形の城となったのは寛文11年(1671年)といわれています。五角形というあまり類のない形状で、当時は海と堀に囲まれていたそうです。
駐車場から天守までの距離は徒歩15分ほど。苔むした石垣と白い天守のコントラストはとても美しく思わずため息が。また天守から見下ろす宇和島市一帯の光景も見事です!
江戸時代から続く段段畑。リアス式海岸地帯であるがゆえの、開発の難しさを物語る土地ですが、広大な海と点在する島、そしてそれらを包み込む優美な夕日は、一度見るといつまでも鮮やかな記憶として残ることでしょう。
丸亀城
所在地:香川県丸亀市一番丁
関連サイト:丸亀市観光情報
うどん県こと香川県の名城で、ここもまた多くの史跡を残す場所です。慶長2年(1597年)から作り始め、完成したのは慶長7年(1602年)。天守そのものは小ぶりですが、全体のスケールは「大」。特に4層にも重ねられた石垣は総高60mにおよび、日本一の高さをほこります。
山登りしているのかと感じてしまうくらい傾斜がきつい坂道ですが、瀬戸大橋を含む瀬戸内海を見渡せる天守からの景色を見れば苦労した甲斐があるというものです。
+αの観光スポットは弘法大師(空海)が誕生した地であり、真言宗善通寺派の総本山としても知られる善通寺をオススメします。総面積は約4万5,000平方メートルと、ここも時間をかけてゆっくりと回りたくなります。
四国は地魚料理がおいしい場所で、実はいい地酒も揃っています。日帰りで行くのはもったいない! 一泊二日、二泊三日コースで隅々まで堪能するべきですよ!