人で賑わう、人気の観光スポット巡りもありですが、たまには静かな「ローカル駅」で旅愁にひたるのも良いものです。今回は、停車本数が少なく、乗降者数の少ない「新幹線のローカル駅」を、ドライブスポットとして紹介します。
いわて沼宮内駅
・所在地:岩手郡岩手町大字江刈内6-1-4
JR東日本管内で乗降人数最少の新幹線駅で、盛岡駅のお隣にある「いわて沼宮内(ぬまくない)」。1日平均乗降者数は82人で、東北新幹線・東京駅の7万7699人という数字とくらべると、かなりのんびりとした雰囲気がうかがえます(2016年度)。この駅の名は、国鉄駅員出身の落語家・三遊亭圓歌の作と言われる小咄で、落語好きなら知っている方が多いかもしれません。駅弁売りの「弁当、弁当」という言葉のあとに「ぬまくない、ぬまくない」と駅員のアナウンスが続き、“弁当うまくない”に聞こえてしまう……という内容で笑いを誘っています。
新大牟田駅
・所在地:福岡県大牟田市大字岩本2509-3
JR九州管内で乗降者数最少の新幹線駅、「新大牟田(しんおおむた)」。福岡県の最南端に位置する大牟田市の代表駅・大牟田駅から7kmほど離れた位置にあり、1日平均乗降者数は546人です(2016年)。駅直結の「新大牟田駅観光プラザ」では、地元物産の販売や観光案内のほか、市内で毎年夏に開催される「大蛇山」まつりの山車も常設展示されています。
また、大牟田市はかつて炭鉱の街として栄えた場所で、その跡はいまも多く残されています。「宮原坑」や「三池炭鉱専用鉄道敷跡」、「三池港」などの世界文化遺産を巡ったあと、地元名物の「大牟田ラーメン」でお腹を満たす……なんて楽しみ方も良いですね。各施設の公開日はこちらのカレンダーから確認できます。
奥津軽いまべつ駅
・所在地:青森県東津軽郡今別町大川平
JR北海道管内で乗降者数最少の新幹線駅、「奥津軽いまべつ」。2016年に開業した北海道新幹線の駅ですが、場所は青森県今別町に位置しており、本州最北の新幹線駅となっています。今別町は人口約2800人の小さな町というだけあって、こちらの駅の1日の平均乗降者数は約60人(2016年3月〜2017年2月末)。“日本一利用者が少ない新幹線駅”としても知られています。
駅に売店はありませんが、「道の駅 いまべつ半島ぷらざアスクル」が隣接しており、地元でとれた野菜や海産物、お土産などが販売されています。レストランでは、もずくの粉末を練り込んだ「もずくうどん」や「いまべつ牛のステーキ(毎月5のつく日と5の倍数の日以外の提供)」などのご当地グルメも楽しめますよ。
また、駅近くにある「青函トンネル入口広場」では、本州と北海道を行き来する列車を眺められるので、あわせて訪れてみるのもおすすめです。
その土地土地の個性が表れる「駅」。あなたはどのスポットが気になりましたか? ぜひこの春の休日にお出かけしてみてくださいね。