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紅葉と温泉を楽しむドライブスポット|見ごろ時期と安全運転のポイント

紅葉と温泉を楽しむドライブスポット|見ごろ時期と安全運転のポイント
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紅葉狩りは、秋の風物詩として親しまれる日本の伝統的な行楽。肌寒くなる紅葉の季節は、温泉で体を温めたくなる時期でもあります。この秋冬は、ドライブを楽しみながら紅葉の名所と温泉地を巡るのはいかがでしょうか? 全国各地の紅葉と温泉の名所を紹介しますので、ドライブスポット探しにお役立てください!

紅葉狩りの言葉の由来

『広辞苑 第7版』によると、「狩り」という言葉には一般的な「鳥獣を追い立てて捕らえる」という意味とは別に2つの意味があります。ひとつは「食用・薬用の植物や茸(きのこ)を採集する」ことで、「いちご狩り」、「潮干狩り」や「きのこ狩り」などがその用例です。

もうひとつは、「桜花・紅葉・蛍などを求め、観賞する」ことで、実際に紅葉を採集するのではなく、美しく色づいた木々を「探し求めて鑑賞する」という意味で使われています。「紅葉狩り」はこれにあたり、この意味での「狩り」は万葉集の時代から用いられています。

まず”見ごろの目安”を押さえる:時期×天候の考え方

紅葉の見ごろとなる時期は地域や標高によって大きく異なり、同じ地域でも年によって2週間程度の差が生じることがあります。美しい紅葉に出会うためには、今年の気候と標高を踏まえて、リアルタイムの情報をチェックするのがポイントです。計画的な準備と柔軟な対応で、最適なタイミングでの紅葉狩りを楽しみましょう。

標高・緯度で前後する色づき

山全体が一様に色づくことはなく、山頂部、中腹、麓などと「帯状」に紅葉は色づきます。この帯の標高(幅)は約100m。山頂付近から紅葉が始まり、紅葉のピークは徐々に中腹、麓へと降りてくるように色づきます。例えば、標高1,000mの山では、麓より約20〜30日早く紅葉が始まります。また、緯度が高いほど紅葉の時期は早く、北海道では9月下旬から、九州では11月下旬から12月上旬が見ごろとなります。

そのため「この場所の紅葉の見ごろは○○月!」といっても、標高によって見ごろは1カ月ほどずれることも。紅葉ドライブのスケジュールを組むときは「実際に行く場所の標高」を調べて、見ごろをピンポイントでチェックするといいでしょう。

直近の見ごろ予想・現在地検索の活用(天気メディア活用術)

毎年の見ごろをチェックするのは、その地域の観光協会や現地の宿泊施設が発信する情報が確実です。そしてリアルタイム情報を得るには、InstagramやXなどのSNSが最適です。気象情報サイトの公式アカウントの投稿などから紅葉スポットの写真投稿を検索すると、いままさに紅葉がどのくらい進んでいるかが分かります。お天気情報アプリや旅行情報サイトでは、全国の紅葉見ごろ予想情報を提供しているところもありますので、見ごろを見逃さないようにこまめにチェックしておきましょう。

また、SNSのハッシュタグ検索も便利です。「#紅葉2025」「#○○紅葉」などで検索して、最新の投稿を確認すれば、実際の色づき具合を写真で確認できます。ハッシュタグで見つけた紅葉を実際に見に行く、という旅もアリですね。

地域別の”紅葉×温泉”スポット

この秋に楽しみたい、各地域の紅葉×温泉スポットをご紹介します!

関東:日帰りでも楽しめる「箱根」

紅葉と温泉を楽しむドライブスポット|見ごろ時期と安全運転のポイント
ロープウエーから望む箱根の紅葉

関東圏なのに、温泉も楽しめる定番紅葉スポットが「箱根」です。都心からのアクセスは高速道路で約90分。日帰りでも十分に、紅葉ドライブと温泉を満喫できます。紅葉の名所として知られる芦ノ湖周辺や箱根美術館の庭園では、11月上旬から12月上旬にかけて見事な紅葉が楽しめます。箱根湯本から強羅まで、標高差による紅葉の移り変わりを楽しめるのも魅力です。

関東屈指の温泉地としても知られる箱根温泉には、日帰り温泉施設も充実。昔ながらの湯治のたたずまいを味わえる「天山湯治郷」や、子どもも一緒に楽しめる温水プール併設の「箱根小涌園ユネッサン」など、目的に応じて選べます。

東北:秋保温泉と「秋保大滝」の紅葉

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秋保大滝

宮城県の秋保温泉は、日本三名瀑の一つ「秋保大滝」と合わせて楽しめる紅葉の名所です。11月から12月上旬が見ごろで、落差55mの滝と紅葉のコントラストは圧巻です。秋保温泉街にほど近い磊々峡の遊歩道では、渓谷美と紅葉を間近で楽しむことができます。

秋保温泉は仙台市内から車で約30分〜40分とアクセスも良く、日中(10時〜14時ごろ)には日帰り入浴可能な老舗旅館・ホテルも多数あります(入浴料金は600円〜1400円前後)。早朝から、または遅めの時間に温泉を楽しみたい人には朝7時半〜21時まで営業している、秋保温泉共同浴場がオススメです。

時間がある方は、秋保大滝からクルマで約30分の場所にある紅葉の名所「定義如来 西方寺」へのドライブも、ぜひお楽しみください。

関西:おごと温泉と延暦寺・三井寺の紅葉

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三井寺の紅葉

滋賀県の琵琶湖湖畔の温泉地「おごと温泉」は、比叡山延暦寺三井寺(園城寺)の紅葉と合わせて楽しめる穴場スポットです。おごと温泉は美肌の湯として知られ、琵琶湖を眺めながら日帰り入浴できるのが人気です。

延暦寺では境内の紅葉のほか、滋賀県大津市の田の谷峠から延暦寺東塔(根本中堂)・比叡山頂を結ぶ「比叡山ドライブウェイ」での夜間ライトアップも。三井寺では例年11月中旬から下旬が紅葉の見ごろで、幻想的な紅葉を楽しめます。琵琶湖を望む絶景と紅葉のコラボレーションが魅力です。

九州:霧島温泉と霧島神宮の紅葉

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霧島神宮の紅葉

鹿児島県の霧島温泉郷は、霧島神宮の紅葉と組み合わせて楽しめる九州屈指の紅葉スポットです。霧島温泉郷や霧島神宮の紅葉は11月上旬から下旬が見ごろで、標高差により長期間紅葉を楽しめます。

霧島神宮の参道は、モミジやイチョウが美しく色づき、荘厳な雰囲気を演出します。霧島温泉郷には硫黄泉や炭酸泉など多彩な泉質の温泉があり、泥湯などの個性的な温泉を楽しめます。

タイヤとクルマの”秋支度”:安全・安心・快適のために

秋の行楽シーズンは、夏の酷暑を乗り越えたクルマのメンテナンスが重要です。特に山間部へのドライブでは、タイヤの状態が安全性に影響を与えます。出発前の点検を怠らず、快適で安全な紅葉狩りを計画しましょう。また、朝晩の冷え込みが厳しくなる時期でもあり、早めの冬支度も視野に入れておく必要があります。

出発前には空気圧・溝の深さ・偏摩耗をチェック

タイヤの空気圧は、燃費や操縦安定性に大きく影響します。メーカー推奨の指定空気圧を確認し、ガソリンスタンドなどで空気圧が適正かどうか確かめましょう。

タイヤの溝の深さは最低でも1.6mm以上必要です。交換したスタッドレスタイヤの溝が減りすぎていないか、交換時に必ず確認を。偏摩耗がある場合は、タイヤローテーションやアライメント調整を検討しましょう。スペアタイヤの状態確認も忘れずに!

タイヤは早めの冬支度(タイヤ交換&チェーンの準備)を

標高1,000m以上の山間部では、11月中でも朝晩に路面凍結の可能性があります。天気予報での最低気温が0℃より高くても、日陰になりやすいトンネルの出入口、橋などは路面凍結が発生しやすい場所です。紅葉ドライブ前に、必ずスタッドレスタイヤへの交換やチェーンの携行を検討しましょう。

急な雨や冷え込みのときには

山間部では天候が急変しやすく、雨や霧で視界不良になることがあります。無理な運転は避け、天候回復を待つか、代替ルートや屋内施設への変更を検討しましょう。

紅葉の美術館や博物館、屋内型の日帰り温泉施設など、雨天でも楽しめるスポットを事前にリストアップしておくと安心です。また、防寒具や雨具を車内に常備し、急な気温変化にも対応できるよう準備しましょう。

まとめ:紅葉と温泉を”安全・快適”に楽しむために

紅葉と温泉を楽しむドライブスポット|見ごろ時期と安全運転のポイント

紅葉を見ながらのドライブは、秋の醍醐味を存分に味わえる、秋ならではのレジャーです。事前の情報収集と計画的な準備をしっかり行って思い出に残る旅行にしたいですね。

紅葉シーズンの週末は、高速道路の混雑が予想されます。例年、土曜日の早朝(6〜9時)の下り線、日曜日の夕方(15〜20時)の上り線は渋滞のピークとなります。

NEXCO各社の渋滞予測カレンダーを活用し、混雑時間帯を避けた出発計画を立てましょう。早朝5時台の出発や、日曜日の午前中帰宅など、ピーク時間帯からずらした旅程にする「ずらし旅」も検討しましょう。また、SA・PAの混雑も考慮し、トイレ休憩は早めに済ませることをおすすめします。安全運転を心がけ、無理のないスケジュールで、日本の美しい秋を満喫しましょう。

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