車に乗ったまま海の上を走り、海中に潜って魚といっしょに泳いだり。そんなこといいな、できたらいいなと夢を抱いている方は多いでしょう。水陸両用車は映画でもフィーチャーされており、いつかは乗ってみたいですよね。
しかし水中まで潜れる車はまだ市販されていません。スイスの某メーカーがコンセプトカーを発表していますが、誰でも購入できる量産車が出てくるのは、まだ当分先のことでしょう。
それでは今は、車×海のコラボは楽しめないってことでしょうか。いえいえ、そんなことはありませんよ。海の中に入ることは無理でも、海辺まで近づいて車窓から海の景色を思う存分楽しむことができるドライブスポットがあるのですから!
目次
スポーツカーでも波打ち際を走れる
「千里浜なぎさドライブウェイ」(石川県羽咋市)
普通の砂浜に車を乗り入れると、わずかな運転ミスでタイヤが砂に埋まってスタックしてしまいますが、ここは違います。砂がきめ細かく海水を多く含んで硬く引きしまるため、AWD車両でなくても走れてしまうのです。たとえFR車両のスポーツカーであっても!
実はここ、日本で唯一の波打ち際ドライブウェイ。世界でも千里浜なぎさドライブウェイを含めて3カ所しかないと言われています。能都地方の観光ポータルサイト「のとねっと」の紹介ページでは、ドライブ動画も公開されています。
押し寄せる波の音をBGMに、ゆったりとしたドライブが楽しめるこのコース。まさに“死ぬまでに行きたい日本の絶景コース”といえるでしょう。
なお天候状態によっては通行禁止となります。詳しくはドライブ当日に「石川みち情報ネット」で調べておきましょう。
日本海を代表する海的絶景スポットの多い国道178号線
(京都府京丹後市~京都府宮津市)
京都府舞鶴市から鳥取県岩美郡岩美町まで続く国道178号線は、日本海に大きく突きだした丹後半島の絶景スポットを巡れるルートです。まずは宮津のほうから天橋立を右手に望みながら、回り込むように東北方向に走ります。海に最接近するポイントが多いのですが、時間があれば丹後海と星の見える丘公園にも寄ってみたいところ。
伊根の舟屋あたりでは国道から外れて亀島までアクセスしてみましょう。さらに始皇帝の時代に生きたという徐福を祀った、新井崎神社でお参りを。風情のある街並みを楽しみつつ、ゆっくりと街を抜けるのがオススメ。
宮城県の松島に似た丹後松島も絶景ポイントの1つ。海岸線は時間帯と共に表情を変えてゆきます。特に夕日は息をのむほどの美しさ!
海沿いに、なだらかな西南西への道を走っていくと夕陽百選に選ばれた「夕日ヶ浦海岸」へとたどり着きます。このあたりで宿を探しつつ、一日のドライブの疲れをいやしましょうね。
海の上をながーく走ろう瀬戸大橋
(岡山県倉敷市~香川県坂出市)
全国的に有名な「瀬戸大橋」。でもなじみのない人は、一本の大きな橋と思っていたかも? 実は複数の橋の集合体で全長12,300mあります。そのうち、9,367mが海峡部。欄干はありますが、長く海の続く車窓は開放感満点です。
なお、途中の島々には基本的に在住者しか降りられないようになっています。どうしても探索したいという方は、岡山県倉敷市の児島駅もしくは香川県坂出市の坂出駅から路線バスを使いましょう。
海水浴や潮干狩りだけが海のレジャーではありません。海を楽しむドライブコースもこれだけあるんですよ。夏らしさを満喫できる今だからこそ、潮風を感じに、海ドライブへ行ってみてくださいね。