海産物の中でも人気の食材といえば牡蠣。冷たい海水で健やかに育った牡蠣の旨みは貝類の中でもトップクラスです。ゆえに寒い季節が旬とされています。
昔からいわれているのは、「R」がつく月こそが牡蠣のシーズン。つまりJanuary(1月)、February(2月)、March(3月)、April(4月)、September(9月)、October(10月)、November(11月)、December(12月)がシーズンであり、May(5月)、June(6月)、July(7月)、August(8月)は食中毒も起こしやすいといわれています。とはいってもこれは数百年前からの言い伝え。冷蔵の輸送技術がない時代の名残です。
実際、今の日本では夏場もおいしく食べられる大きくてクリーミーな岩牡蠣(夏牡蠣)も流行っています。しかし甘みがある旬の真牡蠣のおいしさにハマっている人は、この季節、我慢をしなくてはなりません。
と思っていたら、一年を通じて真牡蠣を出荷している場所があるとのこと! それは北海道の厚岸町。どの季節も海水温が低く、また厚岸湖の淡水と厚岸湾の海水が混じり合う場所で育てられるので、牡蠣のエサになるプランクトンが豊富なんですよ。
つまり、夏場の牡蠣ドライブは厚岸が最高ということになります。そこで牡蠣の味覚を堪能するドライブルートをご紹介します!
厚岸漁協共同組合直売店 エーウロコ
住所:北海道厚岸郡厚岸町港町5-3
営業時間:9:00~17:00
楽しくドライブして、厚岸の旬な海産物を思う存分食べたい!という方は、厚岸漁協共同組合直売店 エーウロコに行きましょう。港に隣接している直売店なの、もちろん牡蠣も充実。海からとってきたばかりの新鮮な牡蠣がズラリと並んでいます。
しかもイートインスペースもあるので、購入した牡蠣をその場で食べてもOK! 蒸し牡蠣が好きならレンジで、生が好きならそのままでつるりといただけちゃうのです。祭りのシーズン中は、海辺に炭火焼きのコンロも用意されるので、ガンガン焼きも行けるそうですよ。
ウニやカニも安くて新鮮! 海産物が好きなら行くしかありませんね。
藻散布沼(厚岸道立自然公園)
住所:北海道厚岸郡浜中町散布
原生林とのコントラストが美しい海跡湖です。読み方は「モチリップヌマ」または「モチリップトー」。2014年に公開されたスタジオジブリの作品『思い出のマーニー』の舞台ともなった場所で、川…というか、水路で太平洋と繋がっています。時間帯、そして潮の満ち引きにより表情を大きく変える湖でもあり、どの時間帯にいっても自然の雄大さに目を奪われますよ。
ムツゴロウ王国跡地&嶮暮帰島
住所:北海道厚岸郡浜中町
観光地ではありませんが、80年代、「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」で一躍有名となった牧場跡地も近所にあります。また海辺に出ればムツゴロウさんが1971年に住んでいた無人島、嶮暮帰島(けんぼっきとう)の姿も見ることができます。なお現在のムツゴロウ王国ことムツ牧場はこちら。厚岸駅からだと、車で約90分の距離です。
霧多布岬
住所:北海道厚岸郡浜中町湯沸岬
浜中町の役場がある島の先端にあるのが霧多布岬です。島といっても橋で繋がっているので楽々アクセス。その名のとおり霧の多い岬ですが、晴れている日のパノラマは言葉を失うほど。白と赤の湯沸灯台と緑一面の地面、そして真っ青な海と空に出会えるといいですね。
食を軸とするならドライブコースは近隣でまとめるのが吉です。なお霧多布岬にはキャンプ場もあるので、夏の季節にはピッタリですよ!